「高校生のための 人物に学ぶ日本の科学史」
池内 了 / 高橋 義人 / 国際高等研究所 / ミネルヴァ書房
定価: ¥ 2,640
日本を代表する碩学が日本の科学を築いた寺田寅彦、湯川秀樹、南方熊楠、田中久重、小野蘭山、関孝和を取り上げる。世界に冠たる業績と辿り着くまでの努力と苦悩を余すところなく語る。これからの未来を拓く高校生に届ける教養講座。
[ここがポイント]
◎ 日本を代表する碩学が語る日本の偉人たちの業績。
◎ その業績が今の時代にどうつながっているのかを解き明かす、高校生向け講座。
※ うす汚れやコスレなどごく常識レベルの使用感がありますが、大きな傷みのない良好な中古本です。書き込みもありません。
■目次
はしがき
第1章 科学者の先見性とは?――寺田寅彦に学ぶ(池内 了)
1 寺田寅彦の人気の秘密
2 寺田寅彦から学ぶもの
3 寺田寅彦の三つの思念
4 今、なぜ寺田寅彦か?
第2章 科学の輝きは社会のなかで――湯川秀樹に学ぶ(佐藤文隆)
1 湯川秀樹の登場
2 科学と国民国家
3 湯川秀樹のこころ模様
4 希望と苦悩
第3章 マンダラ的世界観の形成――南方熊楠に学ぶ(松居竜五)
1 南方熊楠のあらまし
2 「南方マンダラ」とは何か
3 両界マンダラ、そしてもう一つのマンダラ「粘菌」
4 「人間と自然」の在り方を読み解く
第4章 日本のものづくりの源流――田中久重に学ぶ(鈴木一義)
1 田中久重を生んだ江戸時代
2 職人からエンジニアへ
3 からくり師を目指して
4 最新知識にあふれた社会と人々の好奇心
5 欧米最新科学技術への挑戦
6 江戸時代から明治へと引き継がれた人と文化
第5章 日本のナチュラルヒストリー――小野蘭山に学ぶ(岩槻邦男)
1 里山は日本人のこころ
2 小野蘭山の時代の植物学(本草学)
3 日本の植物学の発展の歴史をたどる
4 ナチュラルヒストリーと小野蘭山
5 日本における本草学の流れ
第6章 「型やぶり」の数学 中国伝統数学を越えて――関孝和に学ぶ(上野健爾)
1 関孝和の出自と生涯
2 関孝和が学んだ「数学」
3 江戸時代における数学の始まり
4 数学者関孝和の登場とその活動
5 「関孝和」以後の数学――庶民に拡がった数学
6 近代数学の発展の動因、その諸相
人名・事項索引
【管理用】
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高校生のための人物に学ぶ日本の科学史 (シリーズ・16歳からの教養講座 3) 池内了/編著