2021年 中国発行 大仏像 トライカラーGILT 銅メダル PCGS MS70 のご案内です。
まずですね、発行されてから3年の期間にわたり、
このコイン(メダル)が何故に今までヤフオクでの出品履歴が3件しかないのか?が私には分かりません。
これがヤフオク初なのが信じられないレベルで美しいと思いませんか?
40ミリの大型の銅メダルで、外側から銅色、銀色、金色に染め上げられています。
いわゆるトライカラーGILT(3色ギルト)です。
特に言葉にする必要は無いと思いますが、
中央に位置する金色の部分は仏様です。仏陀です。仏陀が悟りを開き涅槃に入る直前ぐらいの「大仏像」です。
(もしかしたら大仏という表現は仏教的に間違いかもしれませんが、分かりやすいようにこの表現で進めます)
半眼の大仏様が慈悲深い顔でクッキリと、しかも繊細に彫り込まれています。
中央に堂々と私達をを見つめるが如く鎮座されています。
しかも金色に輝いています。
実に神妙な気持ちになります。高貴です。たった40mmのコインなのに果てしなく荘厳です。
ここは文章にしておかないと気が付かない方もいらっしゃるかも知れないので明記しておきますが、
表側の1番外側の銅色の部分に目を向けてよく観察してください。
見つかりましたか?見つかりましたよね?
そうです。銅色部分の向かって右側です。
ここに「観音経(かんのんぎょう)」が彫り込まれています。
観音様の経典の一つでもある「観音経」は仏教の世界では「とてもご利益がある」として有名な経典です。
そしてこの銅色の部分はよく見ると、蓮の花をイメージしたデザインになっていることも分かるかと思います。
蓮は仏教の象徴的な花とされています。
汚い泥水の中で育つにも関わらず、その泥に汚されることなく清らかな花を咲かせる・・・
その様子が仏教の教えに通じるとされています。
悟りや、浄化、智慧や慈悲の象徴として崇められる高貴な花です。
蓮華座(れんげざ)と言う言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
蓮華=蓮の花(ハスノハナ)です。
この上に観音様や、仏様、仏陀など様々な仏像が鎮座している像や絵画が多数あるのはご存知かと思います。
これは、仏様のいる世界=浄土には蓮華が咲き誇っていると言われるためです。
浄土にある花の上に仏様たちは鎮座している…そんなイメージから蓮の花の上に仏像が描かれる事は多いです。
この個体はコインでもそれを再現しています。
同の部分を蓮の花の花弁としてデザインし。その中央に大仏様です。
完璧なまでに仏教的世界観を一枚のコインとして仕上げたのは見事としか言いようがありません。
銀色の部分はこの1番外側の銅色と、中央部の観音様の「繋ぎ」として使用されている感じですね。
この銀色があることによって、不自然な雰囲気を出すことなく、金色と銅色がグラデーション気味に繋がり、金銀銅の3色を持つのコインとして成立させています。
これも実に見事な手法だと思います。
裏側も見ておきましょうか?
カラーリングは同じです。
外側から銅色、銀色、金色とトライカラーになっています。
こちら側は、銅色が全体のイメージを整えるために使ってあるように見受けます。
その銅色の内側には、やはり蓮の花がイメージされた銀色で染め上げています。
そしてその蓮の花の内側に行書体で「福」です。
表側の大仏様と言い、ここの福の文字と言い、
この段階で
「これで縁起が良くなければ、何を縁起が良いと言って良いのか、分からないレベルです。
ラッキーアイテムとして神棚に飾ったり、なんなら常にカバンに入れて持っていたい気さえしてきます。
ちょっと余談になりますが、
「福」の文字を「逆さまにする事」を中国語で「倒福(ダオフー)」と言います。
この「ダオフー」、北京語では「倒」の発音が「到」と同じになります。
「到」です。つまり「到来する=やって来る」と言う意味になります。
「福」を転じて「倒福」、同じ発音で「到福」=「福がやって来る」と言う事ですね。
たまに中華料理屋さんなどで「福」の文字を逆さまにして飾っている所がありますよね?
あれはそう言う意味です。
「福がやって来る」と言う縁起を担いでいます。
なので、このコイン(メダル)でもその手法は使えますね。
観音様側ではない福側を上下逆さまにして飾っておく・・・
それだけで良いことが起きるかも知れません。
後ですね、恐らくほとんどのお客様が小さい表現なので見逃してしまっていると思うので、記載しますが、、、
銅色の部分に「卍」が確認できるはずです。
コインの外郭に沿うようにグルリと卍が連なっています。
卍に関して深掘りすると、もう書ききれない程の歴史があります。
元を辿るとインドのサンスクリット語に行き着いってしまいます。しかも古代インドです。
ヨガ仙人とかそんな世界です。紀元前まで遡るのでは?というレベルの古い話になってきます。
サンスクリット語で「卍」の意味は「おめでたい事」「幸福」になります。
その後、ヒンドゥー教や仏教に「卍」は伝わります。
そこでも意味は「幸福」または「幸福の印」になります。
これは現代でもその意味で使われています。
「幸福の印」に囲まれた「福」の文字です。
ヤバイです。自分で書いていてだんだん売りたくなくなってきました(笑)
ラッキーアイテムとして手元に置いておきたいです。持ち歩きたいです。
1枚しか仕入れなかった自分を悔やみます。
もっと余談に走っちゃいますが、、、
「卍」といえばアントニオ猪木さんの「卍固め」を思い出す方もいらっしゃるかも知れませんね。
あの卍固め、実は元を辿ると少林寺拳法の技です。
これには諸説あるようで混沌とした解説が多数ありますが、、、
私、実は少林寺拳法の有名な先生にコインをお届けしたことがあります。
その際にその話を聞きました。
最初はマユツバだと思って聞き流そうとしていましたが、その先生から何枚かの写真を見せていただきました。
そこにはその先生から卍固めを習う若き青年時代のアントニオ猪木さんが写っていました。
古びたモノクロの写真でしたが、一人の青年が汗を流しながら卍固めをかけたり、かけられたり、、、
もしかしたらググりまくればその写真が見つかるかも知れませんが(私は見つけることができませんでした)、
基本的には門外不出の(だった?)写真だそうです。
写真はダメだけど、話の内容としては誰かに伝えても良いと許可をいただいたので、ここで書いてみました。
この話を口外するのは実はこれが初めてです。
「卍固め」は「幸せ固め」なのかも知れません・・・・
閑話休題。
では、この辺で↓鑑定枚数をチェック↓してみます。
なんとこのコインの最高鑑定=この個体と同鑑定品は16枚しかありません。
1番下がMS69ですが、その2鑑定分を全て合計してもたったの20枚です。
私が調べた限りこのコインのNGC鑑定品は存在しない様子です。
(もし見つけた方はご一報ください。私も見てみたいです)
なので、世界に20枚しかないこのコイン(メダル)の、
その中のたった16枚しかない最高鑑定品のウチの一枚がこの個体になります。
なるほどです。解せました。理解できました。
このコインが今までヤフオクへの出品がわずかだった理由がここで判明です。
鑑定された個体があまりにも少な過ぎるんですね。
鑑定品が世界に20枚しか無いのであれば、日本にほとんど入ってこないのは当然と思います。
これではヤフオクでは見つからない=出品されてこない数字です。
ほとんどが発行母国の中国に流れてしまったものと言う想像が容易にできます。
もしかしたら日本にも数枚入ってきているかも知れません。
このタイプの仏教的コインは値頃感もあり日本でもとても人気があります。
ただヤフオクは基本的にアンティーク&モダンコインが最安値の場所です(例外は多数ありますが)。
なので、安値では売りたくない日本人や外国人が入手した可能性が完全否定できません。
入手された方が3万円とか5万円とかの値段で、ヤフオク以外で売られた可能性も十分にあります。
というか、あるはずです。日本人にもとてもウケが良いタイプのコインなので。
仏教に限らず、キリスト教を表現したコインは基本的に高値傾向が強いです。
キリスト教もカトリック、プロテスタント、正教会など多数の派生をしています。
「プロミデンスの目」で伝わりますか?
ピラミッドに目が描かれた図柄です。ドル札で使われていることでも有名なのでお分かりになる方も多いと思います。
このタイプの絵柄の大元はフリーメイソンとする方も多いのですが、、、
いずれにしろ。キリスト教のコインも、フリーメイソン系のコインも「宗教系図柄」は非常に人気があります。
仕入れるのに困るほど海外では高値になってしまっています。
当然、仏教系のコインもその例に漏れません。
人気が常に安定しています。
その割にはかなり安めの価格設定にできたかと思います。
暴利貪った商いで良い事はないと思いますので、ごく標準的な計算で値付けしてあります。
このコインの最高鑑定の「世界で16人しかいない所有者」にあなたもなってみませんか?
宗教系コインで、その希少な称号が、この価格で手に入れられる、、、そんなタイミングってあまり巡ってこないのも事実です。
あ、書き忘れていましたが、このコイン(メダル)はMS鑑定ですが、
実質プルーフ(PF・PR)鑑定とみなしてあまり問題ではないと思います。
デザイニングで凝りに凝った手法をとっているので、鏡面仕上げの面積がかなり少なめです。
ですが、全体像では非常に輝きある個体になっています。
PR70DCAM鑑定にならずMS70鑑定になった理由はそこだけです
非常に優良かつ美しい個体です。
幸福を「これでもか!」と詰め込んだコインです。
あなたにも仏様のご加護がありますように!
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。