売れた商品が見当たらないため家探ししていると、懐かしい天賞堂ブラスモデルを発見しました。
天賞堂 EF58 東海道タイプ になります。
古い製品になりますが、さすが天賞堂ブラスモデル、当時の輝きは失っていません。
手に取ればずっしりと重く、重量感を肌で感じることが出来ます。
ディテールは現在のブラスモデルと比較すれば少し甘いところはありますが、
プレステージモデルと並べると、やはりブラスモデルのほうが耀ますね。
当方は、プラ製の最大問題は塗装と肉厚ではないかと思います。
塗装の方は、クリアをかけることで解決しますが肉厚は強度が落ちるのでどうすることも出来ません。
窓のところから見える肉厚がどうも玩具っぽく目に映ります。
天賞堂ブラスモデルは、機械で大量生産された品ではなく、1両毎に職人が手組みしており、工芸品と言っても問題はないでしょう。
現在では、国内工場がなくなり、10万円以下ではおそらく2度と再生産が叶わないモデルと思います。
当方では、このモデルより新しいモデルも所有していますので、今回保管場所の関係もあり手放すことにしました。
●天賞堂のブラスモデルをあまりご存じない方へ
古い製品と新しい製品ではどこが違うのか?
・基本的なボディの作りは、ブラスモデルにも金型がありますので同じです。
・形式別に製作工房がありますが、同じ形式なら再生産しても同じ工房が担当しています。
・ただし、組み立ての全工程は職人によるハンドメイドなので、金型を改修せずともクオリティアップが可能です。
・新しい製品は、後付で細かいパーツを取り付けており、やる気になれば後付も可能です。
例えば、新しい車両はライトケースとライトレンズが入っていますが、アフターパーツが販売されています。
・2000年代に入ると海外モデル(K国製)に切り替わっています。
天賞堂製品を購入するうえで重要な部分はギア(動力装置)です。
(ギアは台車やフレームとセットなので、交換はかなり困難です。)
ギアのタイプは大きくわけて4種類あります。
・インサイドギア 古いブラスモデルに採用されているメジャーなギアです。
・ウォームギア 天賞堂独自のギア 70年代までの模型に採用 走行性能が劣る
・スパーギア 天賞堂独自のギア 2015年くらいまで採用 TAギアが誕生したあとはベーシックモデル用
・TAギア MPギアの類似品 1995年位から誕生 プレミアムモデルに採用
・スパーギア と ・TAギア に違いは、台枠内のモーターを再現できるか?です。
床下配管や台車内のモーターを再現する場合、スパーギアでは再現できないので、TAギアが開発されました。
走行性能だけで言えば、スパーギアのほうがよく引くと聞きます。(空転しない)
意外と交換できるモーター
モーターのタイプも大きくわけて4種類
・旧型モーター 方軸
・旧型モーター 両軸
・カンモーター
・カンモーター + フライホイール
此方はモーターやアングルがアフターマーケットで流通していますので、簡単に交換可能です。
(そもそもモーターは消耗品)
本製品はスパーギアと旧型モーター 両軸を採用しています。
ブラスモデルは、プラ製品のように中身がダイキャストで詰まっているわけではありませんので、
工作ができる方だと比較的かんたんに改造可能です。
今となっては貴重な天賞堂ブラスモデル プレステージモデル以下の価格で出品いたします。
是非お手元に如何でしょうか?
プラ製品にはない満足感があると思います。