スペック表だけ載せて放置してもいつか売れてしまうのも分かっています。
それぐらい人気と需要が高いコインです。
コメントを入れたいような、入れたくないような不思議な気分で書き始めています。
恐らくあまり深い所を語ると、コインマニアの方から突っ込みが入りそうだとも思います。
それぐらい有名で世界的にも人気が高いコインです。
でも何も語らないと初心者の方にはこのコインは金貨や銀貨ではなく、
白銅貨なのに何故こんなに高い価格なのか？理由が分からないと思うんです。
はて、どこから行きましょう？？？
レア度あたりから語って見ましょうか・・・
まずは↓ここを確認してみてください。
同鑑定が39枚、この個体より上のグレードは５枚しか無いことが分かるはずです。
この数字だけ取り上げて「レア」とすることもできますが、
正確にはこの数字は「PF鑑定＆付加情報無し」のコインだけでの数字になります。
なのでこの時点で超レアとすると嘘になる可能性もあります。
というかその見方で語り販売したら嘘です。
もう少し詳細に調べないと、どの程度のレア度なのかが正確に分かりません。
余談ですが、この辺の数字のトリックを使って「超レア」と語って販売する業者もいます。
現時点で同鑑定39枚 上位鑑定5枚が成り立っしまいます。
この数字だけを取り上げてしまうと超レアが成り立ってしまうんです。
数字は嘘をつきません。
ですが嘘付きは頻繁に数字を使います。
十分な注意が必要な所です。
で・・・・・
↑ここで確認できる数字に関してですが・・・・・
ここには「PF○○ CAMEO」「PF○○ ULTRA CAMEO」が含まれておりません。
全ての鑑定を含めると別の数字が出てきます。
では、含めていきますね。
↑こちらの一覧も確認しながら読み進めるとより分かりやすくなるはずです。
まずは「PF○○ CAMEO」です。
「プルーフ貨でかつ輝きがある」という鑑定を持つコインです。
本個体は「PF66」なので分かりやすいように「66」を基準に見ていきます。
「PF66 CAMEO」は127枚の存在が確認できるはずです。
この時点で本個体は「132枚＝127枚＋5枚」以上数の上位鑑定品を持つグレードなのが分かります。
5枚は冒頭の方でご紹介申し上げた「C」「UC」が付かない純粋な「PF66＆付加情報無し」鑑定より上の個体枚数です。
ちょっとこの辺分かりにくくても付いてきてください。
ここを理解しないとこのコインの本当の価値を見失ってしまうので・・・・・
さて、これだけではまだ上位鑑定の数字としては正確ではありません。
なので「PF○○ ULTARA CAMEO」も見ます。
「ULTARA CAMEO＝凄く輝いている」個体達です。
同鑑定の凄く輝いている「PF66 ULTARA CAMEO」個体は18枚存在しています。
これも本個体の上位鑑定品になります。
全て合計します。
この時点で「150枚以上」の上位鑑定品が存在する事が確定します。
これに「PF66CAMEO」「PF66ULTRA CAMEO」より上の数字（あるいは＋★などの記号）を持つ鑑定品を加算します。
これらが全部で53枚あることが分かるはずです。
総計すると…最終的にこの個体には【203枚の上位鑑定品がこの世に存在する】事が分かるはずです。
あまりにも解説がシツコクなってしまうので、本当は省きたいのですが、
これも書かないと数字を見誤ってしまう事があるので追記しつつ続けます。
上記数字は「NGC鑑定品のみ」での上位鑑定枚数です。
PCGS鑑定品は含まれておりません。
PCGSの一覧は非常に見にくいので、勝手にまとめてしまいますが、
「PR66」より上の個体は全部で「57枚」です。
↑確認をしたい方だけこちらにお進みください。
これの「57枚」を加えます。
【260枚】
これが本個体より上＝上位鑑定品とされる個体の総数です。
※NGC鑑定とPCGS鑑定では基準が違うので比較してはならない…という説を唱える方もいらっしゃいます。
これに関しては同意する部分も多々ありますし、同意できない部分も多少存在します。
上記数字はPCGSも含めた計算結果です。この部分への異論は認めちゃいます(^^;; お好きな方でご考察ください。
ただしNGCだけで見た場合の上位鑑定品は、これを書いている時点で総計「203枚」となっております。←これは正確な数字です。
世界的に見てこの個体より上の鑑定は260枚しかありません。
またあコインの素材の特性上PF66より上の鑑定が今後激増する可能性はほぼゼロです。
人気の高さも加味して、まずまずの希少性かな？と思います。
今表示されている価格で妥当なはずです。
もう、ここまでシツコクなったので、もう少しシツコク行く事にします(笑)
家系ラーメンでは飽き足らず、二郎系ラーメンに行ってニンニクマシマシにしたい気分の方だけ読んでください。
そうで無い方＝コインの知識が十分にある方は、終盤まで読み飛ばしていただいてOKです。
中級者以上の方には今さら必要ない事を書き連ねてみます。
今は初心者様だけに向けた解説をしていると考えていただてOKです。
ここからはコインの鑑定評価の見方に関して少々触れます。
【鑑定されたコインの価値はまず数字です】
ここを微妙に勘違いされる方が実は多いのですが・・・・
例えば「PF69」と「PF68 ULTRA CAMEO」があったとすると、、、
絶対的かつ世界的に「PF69」の方が上の価値になります。
たまに「ULTRA CAMEO」が付いているのだから「PF69」より「PF68 ULTRA CAMEO」の方が上でしょ？
と言う方もいますが、これは完全なる間違いです。
初心者様が勘違いしやすい部分です。
数字の後につく「CAMEO」「ULTARA CAMEO」は単に「輝き具合（度合い）」を示しているに過ぎません。
この部分がどんなにスラブに記載されたあっても「数字の評価を覆すことはできません」。
まずは数字でグレードを、価値を、鑑定の基礎基準を、キッチリと表しています。
さーっと１例として鑑定の高い順番に色々な鑑定を並べてみます。
1・PF69
2・PF68 CAMEO
3・PF67 ULTRA CAMEO
4・PF67
5・PF66★
6・PF66 CAMEO
7・PF66
8・PF65
9・PF64 ULTRA CAMEO
10・PF64 CAMEO
・・・というような順番になります。
※あくまで例として並べたので、途中で鑑定数字などを端折っている部分があります。
※また分かりにくくなるといけないので最高鑑定の70は除外しました＝60台でまとめてあります。
お分かりいただけますでしょうか？
まず最初に評価されるのは「数字」です。
同じ数字が先にあり、その後に「＋や★などの印付き」、「UC」、「C」、「無印」の順番になります。
ですが、これはあくまで同数字の場合だけです。
鑑定数字65に、どんなにULTARA CAMEO等の付加情報が付いていても、66を上回る事はありません。
数字絶対君主制とでも呼びたくなる事実です。
もしまだこの辺りを理解できていない初心者様はこの機会に覚えちゃってください。
もちろんコインがお好きであれば、ここら辺は十分にお分かりだと思います。
余計なことを語ってしまい申し訳ございませんでした！m(_ _)m
で、白銅貨です。
このコインは金貨でも銀貨でもありません。
白銅です。銅＋ニッケルです。
通例では、この素材の部分の問題で白銅貨の価値はあまり高まりません。
1999年のダイアナ妃モチーフ白銅貨
1961年あたりのヤングヤングエリザベスの白銅貨
このあたりは白銅貨の有名どころで、そこそこの値段が付きますが、
それでも…高鑑定でも…2〜3万円あればお釣りがくる感じで入手できたりします。
それに比較して、この1953年のクラウン・コロネーションのプルーフ貨はかなりの高値です。
ヤフオク上の直近で調べました。
「PF67UC」が2024年4月にヤフオク上で取引されています。
その価格は・・・なんと・・・・・「29万円」にもなります。
物凄いです。
本当に白銅貨としては異例です。
もちろん1999ダイアナ妃の白銅貨でもTOP POPになるとそう安値では入手できないと思います。
しかし今年の春に29万円で取引された、このコインの鑑定は「PF67UC」です。
TOP POPではありません。そして再三申し上げているように白銅貨です。それでもそんな値段になってしまいます。
世界的に見ても非常に人気が高く常に取引が盛んです。
ただし高鑑定品は年々取引数が減ってきています。
当然ですね。コレクターが放出しなくなるからです。紛失や盗難、災害などで消え去った個体もあるはずです。
ここまで触れてきませんでしたが、コインに描かれているのはエリザベス女王です。エリザベス2世女王です。
イギリス歴代君主最長在位期間の記録をもつ彼女が女王になった時、、、
その戴冠式の一場面の図柄です。
エリザベス女王が馬に乗っています。
こうなると反対側もエリザベス女王だと思いますでしょ？
イギリスお得意のエリザベス女王の横顔の肖像だと思いますでしょ？
画像でご確認ください。違うんです。
イギリスの古いコインで見る図柄に近いパターンです。
いわゆる「シールド」です。
それもフロステッドシールドと呼ばれる特別仕上げになっています。
イギリスがこのコインになぜ白銅を採用したのか？は諸説あり実はよく分かっていません。
ただ、よく分からないものの、白銅にしたが故に？白銅なのに？このコインの価値が上がり続けています。
その事実から「世界一高価な白銅貨」とも呼ばれる事があります。
ニクイことしますねぇ。小粋です。イギリス。
大英帝国の呼び名はダテじゃないなぁ…とか変な部分で感心します。
実はこの個体は値付けでものすごく迷いました。
もう少し高く付けておいても数年経てば売れるのは間違いありません。
この鑑定数字で相場が10万円を超える日はそんなに遠くないと思いますが、
今現在はこの値段でもご提供とさせていただきます。
少々、色んなことをまとめて書いたので疲れました(^^;;
全文お読みになられたお客様もお疲れかと思います(笑)のでそろそろペンを置こうかと思いますが、、、
今日書いた解説文には、コイン全般に関して結構重要なことも織り交ぜて書き連ねたつもりです。
なので、できれば多くの初心者様に読んで欲しいなぁ・・・とも思います。
長期掲載をするために高値にしちゃおうかな？それでもいつかは確実に売れるしなぁ？とも思っています。
とりあえず今日現在での相場と思われる値段にしましたが、
気が変わったらごめんなさいです。
これからエンターボタンを押しますが、この時点で価格は6万9千円です。
これより高くなった時は、ああそう言うことか・・・と思って下さい。
下がった時は私が売り切りたくなった時だと思って下さい。
以上、長々と長文にて失礼いたしました。
お読みいただきありがとうございました！
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