◎R32タイプM71C中古ミッションをベースにL型71BケースにOH・組み込みのいわゆる「コンパチ71Cミッション」です。
◎ミッションケースは前後とも71Bとなりますので、現在L型71Bをお使いの方ならポン付けボルトオンです。(ペラはスリーブタイプ)
◎71Cミッションを71Bケースに組み込むための加工および対策についてはノウハウに関わる事なので詳細は記載出来ませんが全て問題なくクリアーしています。
◎通常R32系71Cですとバックギヤにシンクロは採用されておらず「苦肉の策」とも言えるリンケージ式になりますが、出品のミッションはシルビア系に採用されたバックシンクロ式に交換しています。当然、より進化したタイプとなります。さらにベースミッションには「対策型大径メンドラニードルベアリング」「フラップ式バッフルプレート」「歯打ち音防止シザースギヤ付きリバースアイドラーギヤ」が採用されており71Cの中でも最終進化形と言えます。
◎またメインシャフトは画像のように新品パーツを使用しています。中古71Cミッションは経験上メインシャフトスプラインがねじれているケースが多く2~3基に1基の割合でねじれていると思います。中古の71CをOHもせずに使用するなど冒険以外の何ものでもありません。またスプラインのねじれに気付いていながら「見なかった」ことにしてオークションに出す不届き者もいるようです。くれぐれも気を付けましょう。
◎71Cミッションはベースによりオールシングルコーン、2速のみWコーン等も存在しますが出品のミッションはR32タイプMベースの2速3速Wコーンシンクロです。
◎今さら71Cミッションの優れた点を記載するまでもないですね。ベースR32タイプM71CミッションをL型エンジンの前後ケース組に組み込み、メインシャフト、シンクロリング・ボールベアリング・シール類・メイン&カウンターのナット・ブリーザープラグ・強化型ピボット・ストライキングテーパーピンを新品に交換して組み上げてあります。メチャメチャ困難を伴うストライキングロッドのOリングも交換してあります。なお分解する際、ストライキングレバーを酸素バーナーなどであぶるような愚かなマネはしておりません。ボールベアリングは純正より耐久性の高いシールドタイプです。またベースミッションにはフラップ式バッフルプレート採用によりオイル潤滑が改善されたためか元々オイルガーターの取付穴が開いていません。
◎シフトロッド・シフトフォーク接合のロールピンには元々折損防止として2重タイプのロールピンがもともと採用されています。
◎フロントカバー(通称:テングのお面)は重量増にはなりますが、あえて強度に優れる「鉄製」を使用しています。(アルミのテングはクラックが入ることもある他に、テングの鼻の根本部分がレリーズカラーの摺動により偏摩耗しやすいです。)加えて、クラッチレリーズピボットもL型ノーマルに比較して首の部分が太く、強度アップされたモノ(新品)を組んであります。
◎L型のベルハウジングに対応させるための1st/2ndロッドの加工はきちんと旋盤加工してあります。巷間よく行われるような「L型のベルハウジングのシフト穴ドリル拡大」ではありません。(L型ベルハウジングの方は未加工です)
◎ベルハウジングのセルモーター取付穴(下側)にダメージがありましたのヘリサートにて修正してあります。レリーズシリンダー取付穴には全くダメージ無く健全でした。念のためタップを通してあります。
◎組み付け後は回転試験機にて1時間以上運転し、異音・シフト・発熱・オイル漏れ等の異常が無い事を確認しています。また、これによりギヤオイルも各部にしっかりまわっていますので、何の心配もなく乗り出すことが出来ると同時に長期保管する際にも防錆効果を発揮します。(分解組み立て後、回転させていないミッションでは組み立て時のオイル塗布のみであるため、長期保管時の防錆が十分でないことが考えられます。)
◎ギヤレシオは3.321 - 1.902 - 1.308 - 1.000 -0.838です。2~4まではあの240クロスと同じギヤ比になっており、純正流用ではありますが、L型ノーマルに比較して明らかにクロスしているのが感じられます。また5速レシオは0.838とワーナーシンクロの中で最も加速寄りレシオなので5速シフトアップ時にも加速が途切れません。言い換えれば「発進ラクラク2速〜5速までクロスミッション」です。経験上、街乗りから峠道などスポーティな走り、サーキットまでこなせるオールマイティなギヤ比だと思います。1~5までが全て、グニュグニュのサーボシンクロではなく、カチカチ決まるワーナーシンクロです。バックランプスイッチ、は付属しています。当然動作確認済みです。なおスピードメーターギヤは付属していませんので落札者さまの方でご用意願います。スピードメーター歯数の選定についてはアドバイスいたしますので落札後取引連絡にて対応いたします。
◎ミッションケースはウェットブラスト仕上げです。またケースボルトは純正同等の規格・強度・形状(12mm頭)同メッキ色のクロメート7マークボルトです。ミッションの動作及び車体への取り付けには全く問題無い箇所になりますがリヤケース左後部の羽根出し部分に欠けがあります。(画像参照)
◎他の多くの出品者さまのミッションの出品において、よく見受けられる記述に「シフトは1~5まで全てスムーズに入りました」云々などがありますが、そもそも「ミッション単体でシフトが入る」そのことイコール「シンクロに問題が無い」と言うことでは決してありません。当方のように回転させながらシフトしなければシンクロの良否は判断出来ないことです。それこそ極端な話し「ミッション単体で、回転もさせない状態であれば、摩耗し切ってツルッツルのシンクロでもシフトは問題無く入ってしまいます。」従ってこのような記述にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。
◎差し込みスリーブタイプ・プロペラシャフト対応です。現在フランジペラをご使用の場合は別途、差し込みスリーブタイプペラをご用意いただく必要がございます。(当方ではご用意出来ません)
◎あくまでも旧車用の中古品でありますのでご使用に当っては落札者様の自己責任においてお願いいたします。当然ノークレームノーリターンノーキャンセルノーサポートでお願いします。基本的には製造されてから35~40年経っているパーツ構成ですので経年劣化などはあるものとお考えください。お支払いはヤフー簡単決済のみ、発送は佐川急便の着払いのみとさせていただきます。他の発送・支払方法には対応出来ません。防犯上の観点から直接の受け渡しには対応出来ません。また佐川・営業所止め扱いも不可です。(品物の引き取り日程が落札者さまの都合に左右され、受取り遅延が発生するため)出品は東京23区内からです。
◎個人的にはL20ノーマルのミッションは4M/Tだろうと5M/Tだろうと、あまりにもギヤ比が残念なので乗る気になれません。感覚的に言えばL20ノーマルは1速2速はエンジンのトルクばかりが目立って、すぐ吹け上がってしまい、3速から4速へのシフトアップはつながりが悪く加速感が途切れてしまう、どうしようもなく可哀想なギヤ比です。L20ノーマルミッションからのステップアップに最適な「71Cコンパチミッション」この機会にぜひどうぞ!
◎ここ最近急激に71系ミッションの数が本当に減少して来ております。さらに加えて、ベースミッションも年々、程度が酷くなって来ており1つのベースミッションそれ単体ではOH出来ず「ニコイチ」「サンコイチ」になることも珍しくありません。場合によってはOHそのものをあきらめなければならないこともあります。従って同じモノが次回いつ出品出来るのか?まったく分かりません。ギヤ比も中身も確認出来ない、まともに動く保障もない訳の分からない中古ミッションで苦労して泣きを見るよりも、OH済・回転試験済のこちらのミッションの方が遥かに安心です。よろしければこの機会に是非ご検討ください。 オークション以外でも声を掛けていますので、タイミングによっては入札が無い場合は出品を取り消すことがあります。入札が有る場合は余程のことが無い限り、出品を取り消すことは致しませんので、なるべくお早目に入札されることをオススメします。
◎ミッションは木製架台に固定して専用に特注したダンボールに治めて佐川急便・ラージサイズ・50kg・180サイズ相当にて着払い発送します。(到着日時の指定は出来ませんのであらかじめご了承ください。また営業所留めなどのご希望には申し訳ありませんが対応出来ません)
◎【重要事項】オークション終了後24時間以内のお支払い『手続き完了』ならびに配達完了日時より24時間以内に『受取り連絡』を必ずお願いいたします。こちらが守られない場合『落札者都合でのキャンセル扱い』『マイナス評価』および『ブラックリスト追加』をいたしますのでご注意ください。
◎【追記】前述の通り、昨今の日産71系ミッションの枯渇及び高騰ぶりには只々驚くばかりです。したがって、現在お手持ちの71系ミッションのオーバーホールをお請けすることといたしました。1度キチンとオーバーホールすれば、しばらくは安心してお使いいただけます。オーバーホールに必要な在庫パーツも現状、今年いっぱい程度は大丈夫ですが、それから先はどうなるか解りませんので、オーバーホールをご検討の方はお早めに質問欄よりご連絡先電話番号を明記の上ご連絡ください。非公開にて当方よりご連絡差し上げます。
◎当方インボイス登録業者です。インボイス対応ご希望の場合は落札後にお申し付けください。
◎必ず自己紹介欄をお読みください。
◎別件より「シールドベアリングについて」の質問がありましたので参考までにこちらでも説明いたします。質問の内容は『ミッション内のベアリングにシールドタイプを使うと潤滑が心配。純正と同じオープンタイプの方が良いのでは?』というものでした。当方の経験ではベアリング破損があるミッションの9割はカウンターセンターベアリングがバラバラになり玉が出て来てしまっているものでした。これは荒い操作により欠けたバックギヤの破片がミッションオイルの中を漂ううちにカウンターセンターベアリングに入り込み悪さをするのだと考えられます。このようなベアリングの破損はほぼ100%ミッションの下側に位置するカウンター側のみに見られます。もし仮に『オイルによる潤滑を最大限に重視することが大切』なのであれば、どうして常にオイルに浸っている、潤滑には有利なはずのカウンター側にダメージがあるのでしょう?説明がつきませんよね?メーカー日産でも異物混入を防ぐ目的で71B中期ごろからカウンターフロント、カウンターセンターにはラバーシールドベアリングを採用、71Cの頃にはメイン側も含めて全てラバーシールドベアリングを採用しています。それでも『シールドタイプだと潤滑が、、、』との懸念を持たれる方もあろうかと思います。こちらに関しては以前、当方がシールドベアリングを用いてOH後、自分自身で3年程度使用したミッションを仕様変更のため分解したことがあります。この時バラしたシールドベアリングのシールド蓋を剥がして見たところメイン、カウンター全てのベアリング内はグリスは全て流れ出ており、代わりにミッションオイルがたっぷりと入り込んでいました。このことからシールドタイプであってもミッションオイルの飛沫潤滑が成される。と確信しております。以上ご参考までに。
(2024年 11月 9日 22時 30分 追加)◎【発送先に関するご注意】落札者さまご本人ではなく整備工場さま・カーショップさま宛に発送することも勿論可能ですが、その場合事前に先方さまに確認を取り了承を得るようお願いいたします。また大前提として当方のミッションを先方さまで取り付け作業を請けていただけるのか?否か?をしっかり確認してからご入札いただきますよう重ねてお願い申し上げます。落札したあとになって「ショップの方で取り付け出来ないと言われたのでキャンセルしたい」などと言われても困りますし絶対に受け入れられませんので。
◎ヤフオク以外でも声を掛けていますので、入札ゼロの次点で先に引き合いがあれば予告無くヤフオク出品を取り消すことがあります。入札がある場合には基本的には出品取り消しはいたしません。次はいつ同じミッションが出品出来るのか?お答えのしようがありませんし、もし出品出来たとしても昨今の旧車関連品の高騰ぶりを見れば少なくとも今回より安く出品することはまずあり得ません。購入ご検討であればお早めの入札をお願いいたします。
◎お手持ちの71Bミッションをベースに出品と同等のミッションを製作することも可能です。費用は¥380,000~(ご支給いただく71Bミッションの程度によって変わります)製作期間約1週間。残った71Bの中身は当方にて引き取りとなります。詳細は質問欄にお電話番号記載にて。当方よりお電話差し上げます。