25.1×17.3㎝
全 表表紙裏(扉)半丁+本体11丁+裏表紙裏 半丁
【題箋】篆書体で彫られた四文字の角印
謬字訂正
錦耕商売往来 全
平仮名用
【扉】
上部に篆書で『商賣往來』
下部には『潮汐之満干』として、その日その日の潮の満ち引きの度合いが示されている。【旧暦は月の満ち欠けに従っているので、各その日は特定できる】
【刊期等】裏表紙裏
上部には東西南北に対応する十二支が円上に並べられ、その中央に星座(北斗七星?)らしき物が描かれている。
下段は「有卦無卦を知事」として水木火土金の各性について語られ、
その隣には「男女相性吉凶の事」として男女の各性(水木火土金)の組み合わせについて吉凶の度合いの一覧がある。
【内題】商賣往來
【内容】凡てふりがな付き。
その冒頭に「凡商売持扱文字員数取遣之日記證注文請文質入算用帳目仕切之覺也」とあるように、商売に必要な文言を網羅したもののようである。
上段、四角の囲みには商売に便利な事柄が、図と共に記される。
1丁裏には「永字八法」が図入りで、1丁に亘って説明してある。
以下、
・二十四節・七十二候並十二ヶ月異名之事 2丁裏
・萬包樣折形 7丁表
・萬積物之圖式【食材をお膳等に並べるときの作法?】8丁表
・福相・貧相・壽相(顔の作り・表情に依って示す)10丁裏
・十幹(干)・十二支 11丁表
・五音相通の事
五十音図の各行の上段に「喉」「牙」「歯」など、下段には「土」「木」「金」等が割り当ててある。
最後の行に、なぜか漢文訓読の略字が記してある。【画像8参照】
【刊期】
文久二(1862)壬戌年六月再板
地本錦繪問屋 江戸馬喰町二丁目
山口屋藤兵衛板
※全体的に、経年によるくすみ、汚れ、破れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。