森のなかには、ナゾがいっぱいある。
そんなナゾと向きあい、ナゾときを楽しみながら、半世紀以上にわたり森をみつめてきた著者の最新著作。「ハシバミとツノハシバミとリスとの関係」、「クリとクマとヒトとの関係」など、森のいきものへの温かいまなざしに満ち、著者の慧眼が随所に光り、森をみる眼が変る「ひと味ちがう」森林ガイド。森にかかわるさまざまな事象を語りながら、いま日本人ができる着実な二酸化炭素(CO2)排出抑制の方途も提示。森を考え、森を案内する森林インストラクターにも、生物の生態や不思議を探究したいと思う学生にもヒントがいっぱいの好著。
森林学わかりやすく[評・畠山重篤(カキ養殖業)]
著者は東北大学農学部の演習林助教授として長い間、森林と向き合ってきた林学者である。だが、その気さくな性格から“森の先生”と呼ばれ、親しまれている。
森林インストラクターの技術向上にも力を注ぎ、その連絡誌「森の仲間通信」に“アマチュア森林学の進歩”と題したエッセーを連載している。
本書はそのエッセーを土台にして加筆し、森のナゾを一般の人にもわかりやすく記した好著だ。
森の中はじつに多くのナゾで溢れている。ナゾを見つけ、答えを出すのだが、出した答えがまちがっていたとわかっても気落ちしないという。大切に思うことは答えをさがすプロセスで、試行錯誤は真理に近づく道であると信じているからだ。
1927年生まれの著者は、現在も毎月1回NHK文化センター仙台教室で開講している。かつて、森林インストラクターの資格試験に向けた講習会でお世話になった方々も多いかも知れない。本書は、氏の講演や他の著作と同様、優しい語り口が基調となっている。著者は、東京大学林学科森林動物学教室での研究経験を基盤に、東北大学に移籍されてからは、森林をそこに関わるあらゆる生物が構成する小宇宙のような生命体として捉え、森林を専門としない学生や一般の方々を対象に森について平易に語りつづけている。この本は、その集大成と見ることができる
大阪出身(1927)。東京大学農学部林学科卒業後、同学部附属演習林、同林学科森林動物学教室を経て東北大学農学部附属演習林勤務(1991退官)。その間、マツ枯れ全国調査に従事、森林インストラクター資格試験サポート講習会講師などを務め、現在、NHK文化センター仙台教室講師。
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a17. 9.17