製造後、80年を経過した古風なミリタリーテイストの手巻時計です。文字盤に劣化や傷はありますが、年齢を考えると、外見も機械の調子もかなりいい部類に属するのではないかと思いますが、もちろん老齢ゆえの劣化はあります。説明文をご熟読くださるよう、切にお願いいたします。
【機械】
手巻のCal. 07 107搭載。ベースキャリバーは Peseux 200です。2017年4月にオーヴァーホール。その際に裏押さえを交換しています。使用した部品は純正品です。以降、身に付けることもなく保管していましたが、現在でも日差+1分程度で順調に稼動しています。時刻合わせにも巻上げにも、異常はありません。
【外観】
ステンレス・スティール製ケースの直径は、竜頭を含まず32ミリ。ラグ幅16ミリ。現在の時計と比べるとぐっと小さいですが、当時の時計としてはごく平均的な大きさかと思います。防水性に優れたワンピース構造のケースで、画像8にお示ししたように、時計本体を収納した下部ケースに、ベゼル部分をすっぽりかぶせる仕掛けになっています。
ベゼル部分には特筆すべき傷は見られません。下部ケースの外側(通常の時計の裏蓋に相当する部分)は、磨かれていて概ね綺麗なのですが、画像6でお分かりのように、一箇所小さなえくぼがあります。
文字盤は、オリーヴグリーンがかったアイヴォリーカラーといったところです。画像4が実物に一番近い色だろうかと思います。小さな線傷、細かい砂を撒いたような微細な斑点というような、経年による劣化が見られます。画像でお確かめください。ただ、こうした劣化も装着時に目立つほど深刻なものではありません。インデックスも綺麗に残っています。
針はブルースティールに夜光を差したもので、針、夜光ともにいい状態です。もちろん夜光は光りませんが。
プラスティック風防に目立つ傷はありません。下部ケースに差し込むようなちょっと特殊な形状の風防なので、オリジナルか、交換されているにせよ純正品かと思います。
竜頭は磨耗も少なくいい状態です。無刻印ですが、形状から言って、これもオリジナルか、交換されているにせよ純正品かと思います。
【付属品】
無刻印、ノーブランドのステンレス・スティール製バンブーブレスが付属します。別の時計についてきたものを転用したので由来はわかりませんが、おそらく、近年に製造された復刻品だと思います。ほとんど使用感のないいい状態のものです。装着にも全く問題はありません。構造上、ほとんど全ての手首サイズに対応可能かと思います。超音波洗浄の上、お送りします。
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