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コーナーキャビネット

イギリス

マホガニー材

1910年頃

横幅：77cm　奥行：48cm　高さ：141cm
壁に接する面は各58cm

背が低めで非常に個性的な存在感のコーナーキャビネットです。
非常に華麗なデザインで、ビクトリアンならではの独特の雰囲気があります。
ミラーが多用されているのも特徴的ですね。
滅多に見かけないほど珍しい(というか初めて見たかと)のお品ですので、ぜひご検討くださいね。

序文でコーナーキャビネットですと言い切ってみましたが、何とも不思議なお品です。
こうした例外的なお品に出会えるのもアンティーク家具の魅力の一つだと思います。
コーナーキャビネットは多くの場合は扉収納があり、開口棚だけというものは珍しいですね。
収納部がついているわけでもないので、サイドテーブルと呼んだ方が良いかもしれないですね。
でもサイドテーブルにはミラーはつかないので、ドレッサーと呼んだ方が良いかもしれないですね。
しかしテーブルに正対してもお化粧できないですね。
さりとて飾り棚と呼んでも、他の飾り棚を見ると同種とはとても思えない…
どの家具カテゴリーにも分類できないようなデザインだと思いますが、何に使えば良いかは明確ですね。
外見(構造)こそ飾り棚であることを否定しましたが、飾り棚ですよね。
お花を飾ったり、テーブルランプ、お人形等々、お気に入りのお品を飾ってあげてくださいね。
ベッドサイドなどに置くのも良さそうですね。

華やかなデザインとマホガニー材のものが多いというのがビクトリアンの特徴の一つと言えます。
(ビクトリア女王在位は1847-1901年・日本では江戸末期から明治前半くらい)
大英帝国絶頂期とも言えるこの時代には、イギリスのこれまでのデザインを踏襲しながらも様々なデザインが生み出され、個性的なものが多い時代だと思います。
それだけにビクトリアンとはこうしたものだという定義づけは、簡単にはお伝えしずらいです。
イギリスアンティーク家具を代表するスタイルでありながら、ある意味では異色と言えるデザインだと思います。
華やかなデザインを表現する細やかな装飾からは当時の職人さんの技術の高さ、家具が高級なものであり、ある意味では地位を象徴するうような存在を表すようなお品だと思います。
アンティーク家具を好まれる方の中にはこのスタイルだけで揃えられる方もいらっしゃいます。

ミラーに腐食と2ヶ所の割れ、天板にキズ、脚のストレッチャーの彫刻にカケがありますのでお写真でご確認ください。

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お手入れはお品のぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど実用部分が中心となります。
お掃除やワックスがけ、足裏のフェルトの貼り付けなども行わせていただいております。
記載のダメージに関しましては特別に手を加えることはなく、外観としてはお写真のままでのお渡しとお考え下さい。
棚板の増設、座面の張り替えなど、ご要望がございましたら事前にお問い合わせください。

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