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「アメリカ文学界最後の秘密」と評された作家、ルシア・ベルリン著、「掃除婦のための手引き書(A Manual for Cleaning Wome)」です。岸本佐知子訳。講談社刊、読みやすいソフトカバーです。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です
★内容: 寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみ知られてきた作家、ルシア・ベルリン。2004年の逝去から10年を経て、2015年に短篇集(本書の原著)が出版されるとたちまちベストセラーとなり、突然の名声を得ることになった。本書は、その原著から選りすぐった24篇を収録。
毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)
夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)
道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)
刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」) ・・・・・・など。
「読み終えるのが惜しくて惜しくて、一日一篇だけと自分に課していました。いつまでも読み続けていたい一冊」(小川洋子)
「何でもないものが詩になる、空前絶後の作家」(川上未映子)
「私小説とくくるには泥臭さがなく、半自伝的と表すには、自分を突き放したクールさがある。なに一つわざとらしくない。ユーモアのセンスは天賦のもの。そして随所に労働者階級のポエジーがきらめく」(山内マリコ)
★著者、ルシア・ブラウン・ベルリン(Lucia Brown Berlin)は1936年、米国アラスカ州生まれ。幼少期は鉱山技師の父とともに北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半はチリで過ごす。3回の結婚・離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などとして働く。一方でアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、1977年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代にサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去(享年68)。生前はアリス・マンロー、レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスなど多くの作家に影響を与えながら、大衆的支持を得ることはなかったのだが、没後の2015年に「掃除婦のための手引き書(A Manual for Cleaning Wome)」によって多くの読者に驚きを与え、「再発見」されることになった。
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