250ページ
約36x26.5x3.2cm
ハードカバー
函入
作品写真フルカラー (刀剣のみモノクロ)186点、 解説テキスト参考図版モノクロ121点
※絶版
日本の国宝・重要文化財を中心に各時代を代表する武具、
甲冑・刀剣の最高峰の品々、名物などを厳選して時代別種別に整理分類。
作品写真図版186点(甲冑類61点、刀剣類101点、鐔刀装具類24点)を、
約35x25cmの特大ページの見やすいフルカラー写真で大収録。(刀剣はモノクロ)
日本各地の寺院、神社、博物館蔵のほか、特に刀剣は滅多にお目にかかることのない個人蔵品が多数を占めており、
本書は写真が大きく、特に甲冑はフルカラー、小札の細かい部分までじっくり見ることができます。
全作品に詳細な解説(制作時代、所蔵者、寸法、製法や作風、見どころ、所用、伝来など)を付し、
最高峰の執筆陣による解説論考テキスト。
甲冑は尾崎元春(文化財保護審議会専門委員 東京帝室博物館 帝室博物館鑑査官 文化財保護委員会事務局保存部美術工芸課主任文化財調査官 日本美術刀剣保存協会評議員を歴任し、終生甲冑、刀剣、金工仏具等の調査研究とその保護に尽した工芸史家の第一人者)、刀剣は佐藤寒山(日本を代表する刀剣学者。日本美術刀剣保存協会常務理事。刀剣博物館副館長。日本刀研究の権威として知られる。特に新刀の研究で知られ、古刀の研究で知られる本間薫山と並んで、しばしば両山と呼ばれる。)
また、巻末には甲冑・刀剣の総論歴史、解説、論考、さらにモノクロ参考作品写真121点を追加掲載、
内容充実、愛好家必携の大変貴重な図録本です。
【凡例】より一部紹介
本巻の図版は、日本の工芸品中、各時代の甲冑と刀剣の名品を収録し、解説を加えた。また、武具としての代表的な鞍・鐔金具など刀装具もあわせて収録した。
【図版もくじ】より
●甲冑
樫鳥糸威鎧(猿投神社)重要文化財
沢瀉威鎧(大山祗神社)国宝
小桜韋威鎧(菅田天神社)国宝
小桜韋威黄返鎧 星兜(厳島神社)国宝 源為朝所用
紺糸威鎧(大山祗神社)国宝 河野通信所用
紺糸威鎧(厳島神社)国宝 平重盛奉納
赤糸威鎧(御嶽神社)国宝
赤糸威胴丸鎧(大山祗神社)国宝
紫綾威鎧(大山祗神社)国宝
籠手(春日大社)国宝 義経籠手
―以降 国宝・重文等指定省略―
赤韋威鎧(赤木家)
紫韋威鎧(大山祗神社)
柏木兎螺鈿鞍(永青文庫)
沃懸地獅子文螺鈿鞍(東京国立博物館)
時雨螺鈿鞍(永青文庫)
円文螺鈿鏡鞍(御嶽神社)
菊螺鈿鞍
浅葱綾威鎧(厳島神社)
赤糸威鎧 竹に雀虎金物(春日大社)
赤糸威鎧 梅樹鶯蝶金物(春日大社)
赤糸威鎧(櫛引八幡宮)
図版解説I
白糸威褄取鎧(櫛引八幡宮)
白糸威鎧(日御碕神社)
赤糸威鎧(長谷寺)
白糸威鎧(長谷寺)
兜・浅葱威威赤大袖(櫛引八幡宮)
黒韋威矢筈札胴丸(春日大社)
黒韋威胴丸(厳島神社)
白糸威肩赤胴丸(櫛引八幡宮)
紫韋威胴丸(大山祗神社)
赤糸威肩白鎧(出雲大社)
薫韋包腹巻(金剛寺)
藍韋包腹巻(金剛寺)
藍難威羽赤胴九(高津家)
黒韋威肩白腹巻(金剛寺)
薫韋威肩赤腹巻(八幡神社)
色々威腹巻(佐太神社)
色々威胴丸(佐太神杜)
色々威腹巻(大山祗神杜)
色々威腹巻(防府毛利報公会)
色々威胴丸(酒井家)
伊予札黒絲威胴丸具足(久能山東照宮)
仁王胴具足(東京国立博物館)
南蛮胴具足(東照宮)
金小札色々威片脱胴具足(東京国立博物館)
鉄黒漆五枚胴具足(仙台市博物館)
金溜塗具足(久能山東照宮)
南蛮胴具足(東京国立博物館)
図版解説Ⅱ
●刀剣 国宝・重文等略
直刀・黒漆平文大刀拵(鹿島神宮)<中身はフツノミタマの剣>
紫檀地螺鈿餝剣(春日大社)
梨子地螺鈿金装餝剣(東京国立博物館)
沃懸地杏葉螺鈿太刀(鶴岡八幡宮)
沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀(春日大社)
沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀(春日大社)
沃懸地獅子文毛抜形太刀(春日大社)
牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵(大山祗神社)
梨子地桐文螺鈿腰刀(厳島神社)
菊造腰刀(防府毛利報公会)
宝相華文螺鈿平塵飾太刀(厳島神社)
菱作打刀(春日大社)
金装花押散兵庫鎖太刀(春日大社)
金銀装鳥頚太刀(熊野速玉大社)
大刀 小鳥丸 伝天国(宮内庁)
太刀 銘三条(渡辺家)名物三日月宗近
太刀 銘安綱(東京国立博物館)名物童子切
太刀 銘備前国友成造(山本家)
太刀 銘正恒(青山家)
太刀 銘光世作(前田育徳会)名物大典太
太刀 銘愉前国包平作(東京国立博物館)名物大包平
太刀 銘則宗(日枝神社)
太刀 銘久国(松平家)
太刀 銘豊後国行平作(永青文庫)
太刀 銘国行・山城(藤沢家)
太刀 銘国俊(東京国立博物館)
小太刀 銘来国俊(二荒山神社)
短刀 銘来国俊(太田家)
剣 銘吉光(白山比咩神社)
短刀 銘吉光(東京国立博物館)名物厚藤四郎
太刀 銘一(矢部家)
太刀 銘吉房(植田家)
太刀 銘助真(東照宮)名物日光助真
太刀 銘長光(東京国立博物館)名物大般若長光
太刀 銘国宗(照国神社)
太刀 銘守家造(永青文庫)
太刀 銘来国光(東京国立博物館)
短刀 銘来国光(石居家) 名物有楽来国光
短刀 来国次(渡辺家)
太刀 銘国行・当麻(藤沢家)
太刀 銘包永(静嘉堂)
太刀 銘大和国尻懸住則長作(森家)
図版解説Ⅲ
短刀 銘国光(青山家) 名物会津新藤五
短刀 銘国広鎌倉住人(江原家)
短刀 銘行光(岡部家)
短刀 銘則重(細川家)
刀 金象嵌銘正宗磨上本阿(花押) (辻家)
短刀 無銘正宗(三井家) 名物日向正宗
短刀 無銘正宗(岡野家) 名物庖丁正宗
刀 無銘貞宗(青山家)
短刀 無銘貞宗(石黒家) 名物寺沢貞宗
太刀 備前長船景光(東京国立博物館) 号小竜景光
短刀 銘備州長船住景光(岡野家) 号謙信景光
太刀 銘雲生(東京国立博物館)
太刀 銘国資(井手家)
短刀 銘兼氏(刀剣保存協会)
刀 金象嵌長谷部国重 (黒田家) 名物へし切長谷部
脇指 銘信国(渡辺家)
短刀 銘相模国住人広光(斉藤家)
短刀 銘相州住秋広(永家)
刀 金象嵌銘本阿弥磨上之(花押)(中島家) 名物稲葉江
太刀 銘州長船兼光(江原家)
短刀 銘備州長船長義(吉田家) 名物大坂長義
短刀 銘備中国住次直作(田口家)
太刀 筑州住左(青山家) 名物江雪左文字
短刀 銘州住左(青山家)
短刀 銘安吉(江原家)
太刀 銘徳州長船盛光(岡野家)
刀 銘備前国住長船与三左衛門尉定(岡野家)
刀 銘兼元(金武家) 号青木兼元
刀 銘村正妙法蓮華経(渡辺家)
短刀 銘山城国西住人埋忠明寿(古河家)
刀 銘九州日向住国広作(伊勢家) 号山姥切
刀 銘国安(伊勢家)
刀 銘出羽大掾藤原国路(吉田家)
刀 銘伊賀守金道(江原家)
脇指 銘越中守正俊(数田家)
刀 銘於南紀重国造之(中島家)
刀 銘小野繁慶(住吉大社)
脇指 銘御紋康之字被下罷上刻籠越前康継(熱田神宮)
刀 銘以南蛮鉄於武州江戸越前康継(田口家)
刀 銘肥前国忠吉(伊勢家)
刀 銘奥州仙台住山城大掾藤原国包(田口家)
刀 銘於大坂和泉守国貞(平山家)
刀 銘井上真改(太田家)
刀 銘津田越前守助広(岡野家)
刀 銘津田近江守助直(河合家)
刀 銘粟田口一竿子忠綱彫同作(岡野家)
刀 銘長曽祢興里入道乕徹(岡野家)
脇指 銘乕徹入道興里(太田家)
刀 銘川部儀八郎藤原正日出(花押)(佐原家)
刀 銘七十翁藤直胤(花押) (鈴木家)
刀 銘為窪田清音君・山浦環清麿製(江原家)
刀 銘左行秀作之(稲田家)
刀 銘大阪住月山貞一精練之(東京国立博物館)
破扇散鐔 無銘林又七(細川家)
豊干禅師図鐔 安親(黒川古文化研究所)
達磨図鐔 銘城州伏見住金家(古河家)
干網千鳥文透鐔 銘東雨(宮崎家)
霞桜文透鐔 金象嵌銘又七(細川家)
鶴丸文透鐔 銘東雨(宮崎家)
桜九曜文透鐔 金象嵌銘又七(細川家)
鶴丸文透鐔 無銘林又七(細川家)
キリシタン透鐔 銘信家(東京国立博物館)
三つ巴紋透鐔 銘信家(東京国立博物館)
車透鐔 銘法安(東京国立博物館)
柏文鐔 銘埋忠明寿 (宮崎家)
大森彦七図鐔 銘利寿(田口家)
象図鐔 銘安親(宮崎家)
田毎月図鐔 銘西垣永久(細川家)
一輪牡丹図鐔 銘夏雄(東京国立博物館)
鯉魚図鐔 夏雄(東京国立博物館)
聖衆来迎図大小鐔・金具 銘後藤一乗(田口家)
六玉川大小揃金具 銘廉乗(藤井家)
睡布袋二所物 銘宗珉(田口家)
図版解説Ⅴ
●本文もくじ
甲冑 尾崎元春
一 上古時代古墳出土の甲冑
二 奈良時代の甲冑
三 平安時代の甲冑
四 藤原時代の甲冑
五 鎌倉時代前期の甲冑
六 鎌倉時代後期の鎧と星兜
七 南北朝時代・室町時代の甲冑
八 安土・桃山時代以後の具足 当世具足
刀剣 佐藤寒山
一 日本刀概説
はじめに 日本刀の特色 日本刀の鑑賞と見どころ
上古刀 反りのない直刀 大刀・横刀・横剣
平安時代 小烏丸と毛抜形太刀 直刀から鎬造へ
鎌倉時代 後鳥羽院番鍛冶 鎌倉中期の刀剣 鎌倉後期の刀剣
南北朝時代 豪壮かつ長大化 皆焼の流行
室町時代 先反りの太刀
室町中期以後
桃山・江戸時代 新刀の誕生 桃山時代の新刀 江戸中期の刀剣
幕末時代 復古刀と新々刀
現代刀 明治から今日まで
二 刀装概説
刀装の目的 奈良時代の刀装 平安時代の刀装 室町時代以後の刀装
三 鐔・小道具概説
刀剣全体のバランス 後藤家の「家彫」 ほか
収録図版目録 List of Plates
企画協賛 文部省文化庁文化財保護部
【編集委員】 (50音順)
東京大学 秋山光和
山種美術館 飯島勇
大谷大学 梅津次郎
九州芸術工科大学 太田博太郎
東京国立近代美術館 岡田讓
東京国立文化財研究所 久野健 蔵田蔵 小林剛
東京国立文化財研究所 関野克
成城大学 高田修
文化財保護審議会 田中一松
日本工業大学 藤岡通夫
京都国立博物館 松下隆章
神戸大学 毛利久
東京大学 山根有三
多摩美術大学 山辺知行
東海大学 吉川逸治
武蔵野美術大学 米沢嘉圃
【著者について】刊行当時の情報です
尾崎元春
明治38年香川県坂出市に生まれる 日本大学法文学部国文学科卒
現在:東京教育大学講師 財団法人日本美術刀剣保存協会理事
著書:「万葉集講座・万葉集の服飾」(春陽堂) 「甲冑」(至文堂)ほか
佐藤寒山
明治40年山形県鶴岡市に生まれる 国学院大学国文科卒
現在:財団法人日本美術刀剣保存協会常任理事 同刀剣博物館副館長
著書:「虎徹大鑑」(刀剣保存協会)「肥後金工大鑑」(刀剣保存協会) 「寒山押形」(大塚巧芸社) 「寒山刀剣教室」 (徳間書店) ほか