希少本「神相全編」入門 人相と手相でズバリ人物を見抜く 図解 図版多数
歌丸光四郎と神相全編研究会 著
中経出版
2003年
248ページ
約21.5x15.5x2.5cm
ハードカバー
※絶版
まぼろしの名著「神相全編」がベールを脱ぎました。
東洋哲学と西洋哲学が出会ったところ、それが歌丸ワールド。
そこから東西融合の新しい「観相文明」が生まれました。
古典でありながら最新の「観相の書」!
中国古典の知恵を読み解く――
現代文で、全貌をあますところなく活写。人物判定に、東洋数千年の知恵が後押し。
人と向き合った途端に、相手の人柄を読み取ることができたなら…。中国で生まれ、数千年の歴史を持つ、古典をベースにした人相を占う方法に手相を含めわかりやすく解説。西洋的な人物判断の成果を加えた「現代訳・神相全編」。
どういう人柄だろうか。初対面の人物には、誰でも抱く想いでしょう。これは洋の東西を問いません。しかし、東洋と西洋とでは、そのアプローチが異なります。手相・人相を重視する東洋、体型と性格との結びつきに着目する西洋、といった具合です。『神相全編』は、古代中国で生まれた東洋哲学の神髄です。そこに西洋的な人物判断の成果を加えて、新しい境地を開拓したのが、“現代訳・神相全編”といえましょう。
【歌丸光四郎】
1903‐1987。東洋哲学研究家。1929年東京大学法学部卒。五行哲学に根差した深遠な易学を確立。その独自の「易」で、政・財界に多くのファンを持つ
【はじめに】より
人と向き合った途端に「あっ、この人は感情の穏やかな人だな」とか、反対に「短気で直情的な人だな」などと、相手の人柄を読み取ることができたら、すばらしいことだとは思いませんか。
ところが、それは不可能な望みではないのです。実は、昔の中国に『神相全編」と題した本があります。宋の時代の陳希夷という人がまとめたものですが、これは、多くの研究者が発表した、人相や手相、骨相などの論文を厳選・検証して、その体系化をはかり、一つの学問分野として集大成したものです。中国では、古代から人相・骨相・手相などから人間の運命を読み取ろうとする試みが盛んに行われてきました。しかし、それらの研究が有機的・体系的にまとめられたのは、この「神相全編」をもって嚆矢とします。
その「神相全編」が、わが国に伝えられて、江戸期以降さまざまに研究されました。特に「神相全編」を平易に改めた『神相全編正義』(石龍子相栄)がわが国の観相学の重要な古典として、現在でもその基礎をなす重要文献の一つとして重視されています。
しかし、明治以降は「脱亜入欧」の理念が一般的となって、『神相全編』に関しては、はかばかしい解明が行われないまま現在に至っています。一方の西洋では、体形と性格との結びつきに関する研究が、古くから進められてきまし
た。これが近代の人間計測学の登場で、長足の進歩を遂げてきました。こうしろうわが国では、第二次大戦後、亡父・歌丸光四郎がこの『神相全編』の研究・読解を進めると同時に、西洋流の人間計測学に基づく「体形と性格」の研究を並行して進めてきました。
人間の人柄・運命を対象とする学問の、東西間の橋渡しを狙った亡父のもくろみは、西洋流の「人間計測学」に関しては、著作として世に問うことができたものの、一方の『神相全編』に関しては、いまだに日の目を見ることができませんでした。「何とか父の遺志を生かしたい」と、私なりに手を尽くしてまいりました。そんな折、遺稿・『人相・手相のバイブル神相全編』の存在が明らかになりました。
私としてはまさに天にも昇る喜びでした。さっそく、関係の方々に呼びかけて「神相全編研究会」を組織して、刊行準備を始めました。
刊行実現へのキーワードは、①原典に忠実である、②読みやすい、③役に立つ、と決めました。当初は、第一次刊行の範囲を「人相」編に集約することを考えました。現実の社会生活のなかで、一番身近に活用できる点を重視したのです。しかし、それでは『神相全編』の神髄のすべてを伝えることにはなりません。そこで、「手相」編も収容して完全を期すことといたしました。
さっそく、亡父の原稿を全面的に見直し、研究会の方々と分担して、今日的な表現に改めました。イラストなどを多用して、わかりやすさを心がけました。それを亡父のご縁で中経出版から上梓していただきました。
書名を『「神相全編」入門――中国古典の知恵』」とし、著者を歌丸光四郎と神相全編研究会としたのも、このような著作成立の経緯を踏まえたものです。ビジネスや社会生活のさまざまな局面で、人間関係を円滑に進めるための潤滑油として、この本があなたのお役に立てば、望外の喜びです。なお、「神相全編研究会」のメンバーは、以下の通りです。栗原晶子(代表)、長谷川雅実、山本陽一、吉田幸生(文章表現担当)。
神相全編研究会・代表栗原晶子
【目次】
はじめに
序章 『神相全編』の魅力と威力
人類数千年の知恵の結晶
古典の全貌を忠実に再現
相は「人となり」を表す
第一章 観相研究の集大成
「神相全編」研究の集大成
一、威相(威厳を備えた相)
二、厚相(重厚・富貴な人の相)
三、清相(清らか高雅な相)
四、富相(生涯福縁に恵まれる相)
五、貴相(雄大・剛設な人の相)
六、寿相(健康・長寿の相)
七、古相(保守的・純朴な相)
八、孤相(天涯孤独の相)
九、薄相(貧困・下腹な相)
十、悪相(凶悪な相)
十一、俗相(世間ずれ・卑賤な相)
十二、夭相(短気で精神緩慢・若死の相)生
十三、貧賤相(生涯薄命の相)
十四、孤苦相(晩年に孤独になる相)
時代の変化を考慮してください
第二章 観相の極意
一、全体の印象から人柄を大づかみに判断
二、骨格の三つの型
三、「五行」を看る
四、三停の長短を量る
五、眉目の秀麗を観る
六、神気の栄枯を見る
第三章 観相の十のポイント(人相総論)
一、威厳があるか
二、敦重で精神が充実しているか
三、清濁を見る
四、頭の形とおでこの高低
五、顔全体の釣り合い(五岳と三停)
六、五官六府
七、身体の格好・肉付き
八、手足
九、声音と心田
十、スタイルと人相(形局と五行)
第四章 無言の表情も見方で雄弁(人相各論)
一、命宮(眉間)
二、財(鼻)
三、兄弟(眉)
四、田宅(両眼)(目の下)
五、男女
六、奴僕(あご)
七、妻妾(目尻)
八、疾厄(目と目の間)
九、遷移(顔の左右両箱)
十、官禄(眉間の上)
十一、福徳(両目尻の上と顧)
十二、相貌(顔全体の急所)
第五章 顔の各部を詳しく見る(人相細論)
一、眉
ニ、目
三、鼻
四、耳
五、口
六、顔面のほくろ
七、頭髪
八、額紋九、枕骨
第六章 手からも雄弁なサイン(手相編)
品のある「手」が理想
終章 観相の総まとめ
『神相全編』から教えられるもの
<挿入図の索引>より
挿入図の索引
[観相の集大成=14相〕
威相の図
厚相の図
富相の図
貴相の図
寿相の図
古相の図
孤相の図
薄相の図
悪相の図
俗相の図
夭相の図
貧賤相の図
孤苦相の図
[『神相全編」を読み解くカギ]
人間の三つのタイプ
四学堂と八学堂
三才三停五官六府の図
十二宮五星五嶽の図
百三十部位の図
顔面のほくろ 男子 女子
ほくろの吉凶
枕骨(後頭部)の部位
顔のすじ・傷の位置と意味
「五行」による掌の分類
清相の図
「八卦」と「十二宮」