Morelenbaum2/Sakamoto の第2章『A Day in New York』は、このトリオの2002年のデビュー・アルバム『Casa』のムーディーでエレガントなところを受け継ぎながら、構想を一部切り捨てたり拡張したりしている。アントニオ・カルロス・ジョビンの多岐にわたる作品群をカヴァーした内容であること、比較的知名度の低い楽曲にも手を伸ばしていることは『Casa』と同様だが、今回のMorelenbaum2/Sakamotoはそれだけに留まってはおらず、新たなジョビンのカヴァー5曲、ほかの作曲家の作品3曲に加え、『Casa』でも取り上げた作品3曲のニュー・ヴァージョンをも収録。