【詳細】
初版帯付 菊池秀行 邪神決闘伝 クトゥルーミュトスファイルズ 創土社刊
2015年2月1日初版 創土社発行 帯付
187×年。なお無法と暴力がまかり通るアメリカの大西部に、4人の無法者が君臨していた。ひとりは信じ難い連射能力を誇り、ひとりは見えない相手すら射殺、ひとりは射たれても、死なない、そして、最後のひとりは別の自分を造り出す。
賞金稼ぎのおれは、ある日、彼らのひとりを仕留めるが、死体は夢のように消えた。彼らは、海底に眠る邪神――クトゥルーの夢が実体化したものだったのだ。
おれは道連れとなった奇怪な日本人シノビと、開拓者の妻で5人の行方がわかると主張するポーラとともに、凶悪無慈悲な“夢法者"を追いかける。
コルト45、ウィンチェスター73、砂をまいて走る駅馬車とコマンチ族の襲撃、生命を賭けた早射ち決闘、そして、無法の街ダッジ・シティ。
砂塵吹きすさぶ大西部を舞台に、クトゥルーの魔力を身につけたガンマンたちと、“おれ"の拳銃さばき、そしてシノビの〈忍法〉が、一読眼を離せぬ死闘を展開する。
世界に例がない「クトゥルー・ウェスタン」、ここに誕生。カバー及び本文中のイラスト高荷義之
菊池秀行
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。日本の小説家、SF作家、ホラー小説家、ファンタジー作家。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー。
『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』『吸血鬼(バンパイア)ハンター“D”』などのヒットシリーズを生み出す。
幼少期に怪奇映画とハワード・フィリップス・ラヴクラフトの幻想小説に親しむ。ラヴクラフトの作品に登場する「クトゥルー神話」を題材にした作品が多いのはこのため。
H・P・ラヴクラフト
1890‐1937。アメリカ・ロードアイランド州生れ。病弱で、少年期から幻想小説、怪奇小説に耽溺。30代から「ウィアード・テールズ」などのパルプ雑誌に寄稿。60篇ほどの作品を発表したが、単行本として刊行されたのは『インスマスの影』1冊のみ。不遇のまま生涯を閉じる。“クトゥルー神話”の始祖として、多くの作家に影響を与え、世界中の読者に敬愛されている
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。