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Cal. CE 13/ETA 930 を搭載したBeurus のPointer Date。文字盤の劣化が残念なのですが、その他の点に関しては極めて状態の良い個体です。1950年代製としましたが、時計本体に付属した紙のカレンダー(画像9)は、1月1日が金曜日になっており、調べましたところ、1950年代でこれに当てはまるのは1954年だと分かりました。従いまして、この時計、1953年末から1954年にかけて店頭に並んものだと思われます。
【機械】
2010年に入手、2013年1月にオーヴァーホール。以来、一度も使用せずにきました。機械の調子は良く、日差1分以内に収まっています。
巻上げと時刻合わせは通常の時計と同じです。ブルースティールに赤いアローヘッドがついたアームが日付のポインターですが、これは竜頭を押し込むことで、1日ずつ進めることができます。曜日は分針を20時15分から24時まで往復させることで、進めることができます。以上、すべて正常に機能します。
【外観】
竜頭を含まず直径30ミリ、ラグ幅16ミリと小振りな時計です。ケース素材は10金メッキ(10K Rolled Gold Plate)、裏蓋はステンレススティール。ケース9時方向側面と6時側ラグ間に、オープナーを挿した痕跡がありますが、それほど酷いものではなく、全体的には磨耗もない綺麗な状態です。裏蓋も、一本軽い線傷があるものの、良い状態です。
文字盤は経年劣化しています。おそらく、表面のコーティングが剥がれたせいでしょう、全体的にムラがあります。さほど醜い状態ではないと思うのですが、こればかりは主観によります。1枚目から4枚目の画像をご覧になり、よろしくご判断ください。
風防、竜頭とも目立った傷はありません。おそらく、両方ともオリジナルだと思います。
【付属品】
1)バンド おそらく販売時からこの時計に付属していたバンドだと思います。10金張の伸縮バンドで、ラグ側にBENRUSの刻印があります(画像6)。腕周り17センチでぴったりと、やや短めですが、伸縮バンドなのでもう少し大きなサイズの方でも問題ないかと思います。
2)箱 内外装ともに、良い状態のプラスティックケースですが、画像10にあるように、背面のヒンジ周辺に亀裂が入っています。まだ割れてはいないのですが、開け閉めを繰り返すと近い将来パキンといってしまうだろうと思います。その旨ご了解ください。
3)カレンダー 説明文冒頭に書いたものです。小さな紙片をホチキス留めしただけのもので、何のために付属していたのか分かりません。カレンダー合わせのためでしょうか。
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