ご挨拶
ご覧いただきありがとうございます。コレクション整理のため、大切に保管していた古めのキットを出品いたします。歴史的背景や車両の存在感を楽しみたい方におすすめの一品です。
商品名
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ
IV号突撃榴弾砲 ブルムベア(Sd.Kfz.166)
商品説明
本キットは、第二次世界大戦中にドイツ軍がIV号戦車の車体をベースに開発した重突撃砲「ブルムベア(Brummbr)」を再現したもので、タミヤの中でも古めの設計ながら、迫力あるシルエットが魅力です。
150mmの榴弾砲を搭載し、主に歩兵支援を目的として設計された車両で、特に市街地戦などで威力を発揮しました。
キット内容
キャタピラについて
キャタピラはタミヤ伝統のベルト式(軟質ゴム製)。初心者でも組みやすく、完成後の重量感あるシルエットにも貢献しています。
状態
経年による箱のスレはありますが、内容物は未使用・未組立で、デカールや説明書も揃っています。古いキットながら、保存状態としては十分良好です。
発送方法
**おてがる配送 ゆうパック(80サイズ)**にてお送りします。丁寧に梱包して発送いたします。
歴史解説
ブルムベア(Sd.Kfz.166)は、IV号戦車の車体をベースに開発された重歩兵支援車両で、正式名称は「15cm突撃歩兵砲搭載戦闘車両」。
1943年に登場し、クルスク戦を皮切りに、東部戦線・ノルマンディー・イタリアなどの激戦地に投入されました。
搭載された15cm sIG 33/1 L/12榴弾砲は、全長約60cm・重量38kgに達する巨大な砲弾を使用し、一撃の破壊力は極めて強力でした。そのため、車内にはわずか38発しか積載できず、乗員5名のうち2名が装填作業を分担するという重労働が求められました。
砲身は短く初速も低いため、砲身係数(=使用限界に達するまでの発射数)は比較的長いとされますが、砲尾や砲架の損耗は避けられず、戦中は修理の際に砲全体をユニット交換する運用も行われていたようです。
全体の生産数は306両にとどまり、IV号戦車系列の中では比較的少数派。
しかしその存在感と戦術的インパクトから、現代では高い注目を集めるモデルとなっています。
ひとこと
このキットは、タミヤがまだ“クラシカルなディテール重視”で製品を展開していた時期の代表作のひとつです。
重厚な車体、無骨なフォルム、そして異形の防盾――「まさに突撃砲らしい突撃砲」。
火力優先で快適性を捨てた車内には、5名の乗員が身を寄せ合いながら、38kgの砲弾を連携して装填していたと想像すると、その戦場の臨場感すら模型で感じられます。
最新キットのような細密感はありませんが、だからこそこのキットには模型作りの“原点”が詰まっているようにも思えます。
コレクションとしても、あえて組む楽しみとしても、味わい深い一品です。