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自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
真説 新選組 山村竜也
徳川幕府がその力を失い、新しい時代が始まろうとしていた動乱期に剣によって尊皇攘夷派の志士を震えあがらせた新選組。「誠」に生き、「誠」に殉じた真の武士集団だった新選組のその生きざまを愛してやまぬ著者が限りなくその真の姿に迫った魅力満載の一冊。
内容説明
徳川幕府がその力を失い、西国諸藩主導の新しい時代が始まろうとしていた幕末の動乱期。剣によって尊皇攘夷派の志士を震えあがらせた新選組。彼らこそ「誠」に生き、「誠」に殉じた真の武士集団だった。その生きざまを愛してやまぬ著者が最新の研究成果をもとに限りなく新選組の真の姿に迫った。武士道と忠誠に生きた新選組の魅力満載。
目次
第1章 試衛館の群像(多摩時代の近藤勇はどのような少年だったのか;近藤勇はなぜ近藤家の養子に迎えられたのか ほか)
第2章 新選組結成(尊攘派の芹沢鴨がなぜ浪士組に参加したのか;京都残留を最初に主張したのは誰だったのか ほか)
第3章 京都動乱(旧友の日記に記された新選組の姿とは;新選組に男色がはやっていたのは本当か ほか)
第4章 士道散華(鳥羽伏見で甥が目撃した井上源三郎の最期とは;鳥羽伏見の敗戦を知った近藤勇はどうしたか ほか)
レビューより
近藤勇、土方歳三の生い立ちから浪士組への参加、新選組の拝命。池田屋事件のような華々しい活躍から、その後の凋落・流転の日々を順に追っていく構成で、この1冊を読むことで新選組の始まりから終わりまでをさらえることができる。小説ではなく検証の形をとっており、ひとつひとつの出来事や人物などを章として取り上げているのでとても分かりやすかった。
「○○だったのか」という項目を時系列に沿って分かりやすくまとめてあり読みやすかったです。史実からいろいろな資料を元に、未だハッキリしていない事柄についても触れ作者の「こうだったのではないか」という思いも書いてあり、改めて新選組の魅力を発見することができました。
真説というのは、真の説。新選組の真実を様々な史料から紐解いていく。『新選組始末記』など多くの新選組作品で知られる子母沢寛氏、永倉新八氏の『新選組顛末記』の史実でない創作部分にも触れている。多少は作者の私説・自論なども書かれているが、様々な史料からの新選組についての比較・検証は興味深い。