阿部次郎
(1883~1959)山形県生れの哲学者、美学者、作家。兄弟8人のうち、後4人が大学の教師となる環境に育つ。
弟にドイツ文学者・阿部六郎がいる。『朝日文芸欄』の主要な執筆者となり、漱石門下の論客として
注目された。1914年、『三太郎の日記』を発表、大正・昭和初期の学生の必読書となる。
1917年、一高の同級生・岩波茂雄が雑誌『思潮』(現『思想』)を創刊すると主幹となる。
1922年、文部省在外研究員としてヨーロッパ留学。帰国後、1923年、東北帝大の教授となり、
1945年、定年退官。1958年、脳軟化症で入院。翌年、死去。76歳。
書名:阿部次郎全集(昭和35年:角川書店版):全17巻: / 第5巻 ◇ 文藝評論第一輯 地獄の征服
著者:阿部次郎
編集委員:小宮豊隆/阿部 恒/井上政次/村田 潔/橘 忠衛/林 竹二/古川 久/北住敏夫
発行所:角川書店
発行日:昭和36年10月15日 初版発行
定価:650円
所収: 文藝評論第一輯 地獄の征服 ◇ 序 / 改版の序 /
ファウストとメフィスト ;
一、序論 ー 『ファウスト』の成立 / 二、『ファウスト』のイデー / 三、メフィストの出現まで /
四、賭と契約 / 五、ファウストの勝利 /
ダンテの『神曲』とニイチェの『ツァラツストラ』 ;
ダンテ雜話 ;
一、ダンテはいつ生まれたか / 二、ベアトリーチェ / 三、愛の説 / 四、『新生』について /
五、迷へるダンテ /
<附録一> ◇
『神曲』入門 ; 一、ダンテの生涯 / 二、地獄 / 三、煉獄 / 四、天國 /
<附録二> ◇
ゲーテ小傳 ; 一、ゲーテの自己批評 / 二、若きゲーテ / 三、ワイマル初期 / 四、伊太利旅行及び古典主義 /
五、晩年 /
ダンテ小傳 ; 一、生涯 ー 出生及び時代 / 二、生涯 ー 戀愛と政治 / 三、生涯 ー 追放と晩年 /
四、『神曲』/
〇 解説(橘 忠衛)/
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ等あり。四六判。P422。590g。≪古本購入≫
レターパックプラス(追跡あり・手渡)600円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。