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コレクションの放出になります!宜しくお願い致します。
INTERNATIONAL WATCH CO SCHAFFHAUSEN
Caliber 82 17 JEWELS 6 ADJMT ‘S
IWCを代表する名機cal.83の原型となった希少movement cal.82です。しかも超絶レアな6姿勢調整刻印のある逸品です!
今後、この様な希少な時計を、入手する機会は益々難しくなり、二度と巡り合えないかもしれません。まさに一期一会の時計です。
この機械の製造個数は、1920年に1,800個そして1928年に600個の二年間で合計たったの2,400個でした。
そんな希少個体を収めるケースは、k14金無垢製クッションケースで、裏蓋がヒンジで繋がったスナップバック仕様の3ピース構造
です。ケースの合わせ目や隙間もピッタリと合っており、ヒンジの状態も良く、裏蓋は約90°まで開きガタツキも御座いません。
細かなすれキズなどは御座いますが、金焼けやクスミもほぼ見られない良好な状態で凹みは皆無です。
時計の顔とも言える文字盤ですが、時間の経過でしか作り出す事の出来ないアンティーク感溢れる抜群の雰囲気が御座います。
細かなデザインのスモセコサークルや、文字盤外周のレールウェイサークルの印字もしっかりと残っており、100年以上という時が
経過したとは思えぬほどの表情が魅力で、経年のヤレも相まって年代物の良い風合いを醸し出しております。
文字盤の盛り上がったアラビア数字は、確証は御座いませんが、見た目や年代的にもラジウム夜光かと思われます。
剥離や落ちも少なく良い状態に見えますが、もちろんの事、自然発光は致しません。( ブラックライトには反応します。)
雰囲気の良いコブラ針やスモセコ針は、入手時に経年の錆や夜光落ちが御座いましたので、綺麗にブルースチールに焼き直しの上、
時分針に関しましては、現代のルミノバ夜光をベースに補修しております。発光目的ではなく、あくまで見た目重視の為、色目的に
も文字盤の雰囲気によく合っておりますが、蓄光はほとんど致しません。
風防には軽いすれキズ程度は御座いますが、視認を害する様な大きな傷は御座いません。
cal.82ですが、有名な某時計雑誌のNo.4オールドインター特集14ページ目でふれられております。希少個体であるがゆえに写真を
掲載する事が出来ずに文章のみの記述になっている程の機械です。
製造個数も然る事ながら製造から100年という時間が経過した事を考えますと、現存する個体も極端に少なくよほどのIWCコレク
ターでも見た事が無いレアピースであると思われます。
IWCムーブメントの手巻き最高傑作と呼ばれ、名機の誉れ高きcal.83と大きさや見た目はほぼ同じなのですが、石の配置等に違い
があります。cal.83 88 89と続く手巻きムーブメントの多石モデルは、ガンギ車の軸石に蓋石が追加された17石仕様で2番車の地板
側には軸石がありません。
この為、経年使用による磨耗や負荷などでホゾ穴が痛む傾向にあり、最悪は文字盤に対して針が傾いて回ってしまう事があります。
その点cal.82には高コストにも関わらず耐久性を重視した為か2番車地板側に軸石がSETされた17石仕様となっております。
見た目の違いでは、ブリッジの隙間に見える地板にcal.83にはC83の刻印がありますがcal.82には無くペルラージュ模様が続いて
おります。3番4番ガンギ車はそれぞれゴールドシャトンで軸石を留めており同じなのですが2番車の軸石を留めるゴールドシャト
ンを現在のA.Lange&Sohneのように3本のビスで固定している所が大きな違いで見映え的にも華やかな造りとなっております。
Movement number 744984から1920年製造の初期モデルになります。
この時計は、懇意にして頂いている時計師の方にお願いして2021年にOHメンテナンスを施しております。
注意点として、巻き上げ時に指に伝わる違和感が御座います。キチ車やツヅミ車に錆がありまして、丸穴車との接触面の摩滅の差か
ら異音が御座いました。この事象はOH時に調整されておりまして当分は使用出来るとの見解でした。
何かと手間も費用も掛かるアンティーク時計ですが、現状、巻き上げ時の違和感ぐらいで、その他大きな不具合は無く、定期的な分
解掃除でお使い頂けるかと思います。使用頻度は少なく、機械保護の目的で、定期的に月一程度で動かしております。
現在でもパワーリザーブ40時間以上あり、精度も実測で、日差平置き+15秒程度と優秀です。
(年代物の機械式時計ですので、大差はありませんが姿勢差や温度差などを考慮し、あくまでも目安としてお考え下さい)
実使用の際は、最終OHから3年程の時間が経過しておりますので、メンテナンスを御検討下さいませ。
ヴィンテージストラップは、未使用を取り付けておりますが、経年劣化が御座いますので、おまけ程度の認識でお考え下さいませ。
実使用されるストラップは、落札者様の好みに合わせ、お選び頂ければと思います。
サイズはケース径29.5mm ( 竜頭含まず ) 厚み10mmラグ幅18mmです。( ラグは、ワイヤーラグ固定式です。 )
個人的な主観にはなりますが総体的に見て、高品質で気品に満ちた素晴らしい年代物の魅力が存分に感じられる時計かと思います。
現存稼働がもはや奇跡!の機械式古時計を、是非コレクションに加え醍醐味を御体感頂き、名実ともにアンティーク入りを果たした
芸術品を後世に受け継いで頂ければと思っております。
★ アンティーク・ビンテージ製品の性質をご理解の上、最低限の知識を持った上でのご入札をお願い致します。トラブル防止の観点
から、基本的にNC、NRにてお願い致します。
★ オークション終了後、2日以内の御連絡、その後3日以内に御入金頂ける方のみ御参加ください。
★ 発送は丁寧に梱包の上、精密機器扱いで佐川急便にてお届けしたいと考えております。
★平日は質問回答や取引連絡などが遅れる事が御座います。出来る限り敏速に対応致しますが御連絡など夜間になる事が御座います
事をご了承下さい。
(2024年 9月 9日 7時 15分 追加)多数のアクセス並びにウォッチリスト登録頂きまして誠にありがとうございます。
個人の趣味でオークションを楽しんでおりますと、相場が不明確な希少個体の値付けに悩まされる事が往々にして御座います。
そこで博識ある皆様方にご教授いただきたいのですが「この価格なら確実に入札します」という価格交渉を、質問欄よりご連絡いただけましたら幸いです。
質問欄での返信は致しませんが、次回の出品時に価格変更させて頂きます。もちろん常識の範囲内での価格提示でお願い致します。
即決は設定せずにオークション形式を取らせて頂きますが、変更後、早期に入札が頂けなければ、終了時間を待たずして元の価格に戻させて頂きますので、ご理解の程宜しくお願い致します。
(2024年 9月 15日 8時 31分 追加)多数のアクセス並びにウォッチリスト登録頂きまして誠にありがとうございます。ケースと機械とのサイズ感について、ご質問頂いておりました件での補足となります。4枚目写真で機械をケースに留めるビスがセンターブリッジと香箱ブリッジに見えますが、ネジ頭に合うようにケース側の山に窪みが彫られております。
その他、cal.82のビス位置とは他にも2か所窪みがあるのですが、(香箱ブリッジビスの少し右横、4番車ブリッジの辺り)他の機械でも搭載できるよう汎用品的な製造過程なのかもしれません。100年前の経緯まで全て遡る事が出来ませんので、正確には分からないのが実状なのですが、ご理解いただけましたら幸いです。