1964年 アメリカ合衆国発行 ケネディ大統領肖像 50セント銀貨 NGC PF69 サイン入りラベルのご案内です。
たまにお問い合わせ等をいただきますが、当店はご指摘の通りにアメリカのコインの取扱量が他店様より多めです。
基本的に人気も高く価値が上がりやすい=お客様にも資産保全&投資効果をご提供したく、
イギリス中心のヨーロッパのコインをメインにしようとはしていますが、、、どうしてもアメリカのコインが増えてしまう傾向にあること自覚しています(^^;;
これは単純に私・店主がアメリカ好きなことにも由来しています。
アメリカ放浪経験は数度にわたり何回か行っています。通算で10年ほどだと思います。
入国審査で渡航回数を聞かれますが、何回目か分からないので適当に100回ぐらいと答えています。
どうやらそれ以上あるらしく、別室に連れて行かれて問い詰められた事もあります(笑)
回数が多いゆえの逆にアメリカにはワタクシ入国しづらいです(^^;;
仕入れに渡航しても毎回疑われて、スムーズに入国が済んだ事はここ数年一回もありません(^^;;(^^;;
そんな私がコインと出会ったのもアメリカです。
アメリカ人の友人がアンティークコインとモダンコインについてあまりにも熱く語るので調べ始めました。
そして「これは面白い!」という事実にぶち当たりました。
それ以来コインに関わり、趣味とし、その後仕事とさせていただいております。
この友人を代表するように、アメリカには日本よりはるかに多くのコインマニアがいます。
世界二大鑑定期間のNGCもPCGSも、両者ともアメリカの会社です。
ここにもアメリカ人のコインに対しての情熱を感じます。
代表的な比較例としてイギリス人を出してみます。
イギリスではコインを裸で持つことの方がメジャーだったりします。(しました?)
イギリスのコイン販売会などでは、鑑定済みコインの横で、ザルの上に裸のコインを並べて平気で高値が付いていたりします。
日本でも古銭やアンティークコインのまとめ売りはありますが、あの比ではありません。もの凄い数の裸コインが取引されています。
基本的にイギリス人はスラブに入っていない=裸のコインを持ちたがります。
実際に触れることができる事を重要視します。その気持ち少し分かっちゃいます(^^;;
直接触りたいですよね。好きなコインだったら。
ですが、そのイギリスでも徐々に鑑定コイン派が増えています。
逆転現象が起きています。
やはり偽物の存在、明確な状態の基準がない物などは、なかなか資産として持つには厳しいです。
資産防衛効果、投資効果に著しく乏しいです。
そんな前フリをしておいて、このコインの説明に入っていきます。
まず絶対的に確認していただきたいのが・・・・・
・このコインは1964年発行のケネディ大統領肖像個体だという事
・まごう事なき銀貨である事
・・・・・この二点です。
ケネディ大統領が暗殺されたのは1963年の11月です。
なのでその翌年、厳密には暗殺の数ヶ月後に発行された個体がこの1964年物です。
アメリカ大統領の就任時に最も若かったのはルーズベルトです。
しかし彼はマッキンリー大統領の暗殺を受けての繰り上げで大統領になりました。(すみません。ルーズベルトさんをディスっている訳ではありません。事実をそのまま書いてあります(^^;;)
それに対してケネディ大統領は大統領選本選を勝ち抜き大統領に選出されています。
「選挙で選ばれた大統領としては史上最年少」です。
この記録は今も破られていません。
「ケネディ大統領が歴代最も若い大統領」と言われる事がままありますが、厳密には違う事も分かるかと思います。
アメリカの歴史で勘違いしやすいポイントなのでアメリカのコイン収集用にココは押さえておいて損はない知識かと思います。
さて、そんなケネディさん前述のように1963年に暗殺されています。
ここはパレード中のオープンカーの上で頭を撃ち抜かれる動画を見た方も多いかと思います。
特に昭和生まれの方などはまず間違いなく見ているはずです。
私も昭和生まれですが、当時は何度も何度もテレビで流されていたあの動画…今でも鮮明に覚えています。
ショッキングな出来事でした。
世界中がショックを受けたことと思いますが、最もショックを受けたのはアメリカ人だったと思います。
そしてそのショッキングな事件の記念(記念は語弊があるかも知れませんが便宜上この言葉で続けます)として発行されたのがこのコインです。
次に1964年発行のこのコインは、品位.900銀貨であることも忘れないでください。押さえてください。
翌年以降もこのデザインのコインは発行し続けられますが、
1965年〜1970年発行分は品位が.400です。
1971年以降の発行分に関しては白銅貨になります。銅+ニッケルです。
銀成分ゼロです。銀貨ではなくなります。
これはこの年代で銀が高騰した事に起因しますが、、、その話はいつか別にいたします。
とにかく『銀品位.900』のこのデザインのコインは1964年の単年度発行です。
当然他の年度は価値がグッと下がります。
たまに「あれ?」という高値のお値段ででこのコインが落札されるのを見かけますが、
年度を間違えている可能性大です。十分に気をつけてください。
もう少しこの個体を深掘って説明します。お時間がある方はお付き合いください。
この個体の注目ポイントは「輝き」にもあります。
基本的にアメリカ人のコインの輝きに対するこだわりは異常なレベルです。
とにかく輝かせようとします。
このコインも銀の高騰前ですから、.999=純銀でも良かったのでは?と思います。
しかし.900にすることで輝き出すことを重要視して作られました。
この手法はこのコインに限った物ではありません。
他のコインでも、素材の品位より「輝き(光沢)」を重要視して発行されたコインがアメリカでは枚挙にいとまがありません。
この辺はもうアメリカ人の国民性、気質、考え方の特徴、だと思ってください。
とにかくコインを光らせたがります。あの人達。
では、次のステップに進みます。
品位は落としてあると言っても.900です。.900の銀です。
このレベルの銀だと劣化する事が多々あります。
特にイギリス領の小国(小国という表現は失礼かも知れませんが分かりやすいようにこの表現です)のコインです。
このあたりの品位.900近辺のコインはとても劣化の進みが早いです。
1964年頃のそのようなコインを見ていただければ分かると思いますが、
少なからず劣化を認められる個体が多いです。と言うかほとんどです。
なのにこの個体は全く劣化の気配を感じさせません。
この技術力が不思議です。いつも不思議に思います。
アメリカ特有の技術です。
元々からかなり輝いているコインでもあります。
なので、撮影が結構難しいです(^^;;
ハレーションしやすいです。輝きすぎていて。
なのでこの画像もそうなのですが12年ぐらい前のデジカメを持ち出してきて撮影しています。
今のカメラですと逆に実物の再現力が低くなってしまったり、実情が伝わらないことがあります。
他のアメリカのコインでもそうする事が多いです。特に銀貨。
輝きがありすぎて撮影は想像より大変なんです(^^;;
スラブも見ておきましょう。
アメリカのコインはスラブ・ラベルで結構価値が変わります。
これは他の国ではあまりない事です。特にイギリス系諸国のコインには無関係です。
アメリカのコインでも基本的なコインの基礎で考えると、スラブはコインの価値への影響がないはずです。
ですが、アメリカのコインのアメリカでの取引きではラベルの影響が大きく出てきます。
この個体は一目瞭然でケネディ大統領の写真が確認できると思います。
サインのプリントも確認できるはずです。ラベルのバーコード下部分にあります。
このコインの多くはこのラベルを持っていますが、
これ以外のラベルの個体も存在します。
そうなると、コインの基礎を無視して値段が下がります。
日本ではあまり取り沙汰されない部分ですが、
コインなので、出口戦略をあまりか市場に置く事もできます。日本以外の取引で利益を出して投資効果を得ようという考え方ですね。
その時にこのラベルではないと買い叩かれてしまう事があります。
ここも十分に注意してください。
日本で安値傾向が見て取れてもアメリカで勝ち抜ける事が可能な個体です。
現在のアメリカ市場を見渡すと、この価格で販売できるPF69=実質最高鑑定の個体はあと10枚程度です。
純粋な最高鑑定の「PF69★」は2024/08/20現在で見つかりません。
少なくとも過去2年間私は見ていません。
先にも書きましたが251枚しかない「PF69★」を待つことはあまりオススメできません。
アメリカ人の国民性からして入手したら手放しませんし、出てきても桁が変わるのではないか?と予想されます。
少なくとも現在このコインの評価は過小です。断言できます。あまりにも安過ぎます。
今回も日本の相場に合わせて安めの設定にしましたが、
この「PF69」も市場から消えればあっと言う間に値上がりすることでしょう。
それも世界へ向けて残り約10枚です。
カウントダウン中です。ファイナルカウントダウンです。
なんならこのお値段で購入してそのまま海外市場を狙うと、即効性の投資効果まで期待できちゃいます。
そうでなくともファイナルカウントダウン終了と同時に5万円以上になる予想です。
アメリカ好きの私は一枚確保してあります。
これも手放す気はサラサラありません。
大好きなアメリカの象徴的大統領のコインだから。
冒頭でも語りましたが、アメリカのコイン人口は日本とは比較にならないほど多いです。
取引も活発です。日本の何百倍の取引量が確認できます。
そんなアメリカ人に対しても訴求効果があり、出口戦略でアメリカ市場での高値が狙えるコインは希少です。
アメリカのコインは投資効果に劣る…の例外に絶対的にある個体です。
十分にご留意くださいませ。
最後にかなり余談ですが・・・このコインは50セント=ハーフダラーであることも気にかけてください。
アメリカで1ドル銀貨の代表格はシルバーイーグルです。
実際に通貨用の1ドル硬貨(銀貨ではありません)もあるのですが、これあまり入手できません。
ちょっと面倒くさい手順を踏めば入手できますが、額面通り1ドルで入手できるので、現在は基本的に価値が生まれていません。
いずれ年代によっては価値が出る可能性もありますが、このあたりは日本の古銭事情に近いものがあるので、コインとは別と考えたほうが良いかも知れません。
要するにアメリカ国家は「額面1ドルの記念硬貨が欲しいならシルバーイーグル買えよ」と言っています。
そしてアメリカでの代表的な流通硬貨は「25セント=クォータードル」です。
アメリカに旅行された時に「クォータープリーズ=25セントをください」と浮浪者ぎみの人から声をかけられた事がある方もいらっしゃるかと思います。
これは何十年、少なくとも私が知る限り40年間続く文化のようなものです。
「クォーター硬貨」は日本人では理解しにくいレベルで重要な役割を担っています。
それと比較して50セント硬貨は流通用としてはそれほど重要視されません。
25セントと2枚払えばいいんだろ?と言うアメリカ人独特の変な(笑)独自の文化が進んでいます。
1ドルは紙幣で代用になっていますし、25セントの重要度の高さから50セント硬貨はいずれなくなるのでは?
と言うアナリストまで実在します。
僕はさすがに50セント硬貨は無くならないと思いますが、これが万が一なくなるとますます貴重な存在になり得る材料です。
日本人の多くが想像されているより、秘めたポテンシャルが高いコインでもありますね。