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自宅保管の品です。大変美品ですが、保管上経年変化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます
眩い光、暗いトンネル、亡き人々との再会─死に臨んで人が体験する不思議なイメージの世界を極限まで追究
内容
科学はどこまで臨死体験の核心に迫りうるのか。生物学者や神経学者は、様々な実験や仮説によってそのメカニズムの解明に挑み、成果をあげてきた。しかし、なお謎は残る。蘇生した人々はなぜ、本来、知るはずのない事実を知ってしまうのだろうか…。構想、取材、執筆に五年。発表と同時に大反響を呼んだ著者渾身の大著
レビューより
死後の世界は本当にあるのか?肉体と精神は別個のものかどうか?
幽体離脱や体外離脱を考えるときに、常に現実体験説と脳内現象説があり、立花隆自身は、どちらかというと、脳内現象説を支持する考えのようである。
結局、今回の「臨死体験」を上下巻全部読んで、臨死体験が現実体験説を支持するか、脳内現象説を支持するかの分岐点になるのは、著者自身が下巻で記載されている通り「魂が臨死体験の意識的経験主体
であるということになると、肉体を離れた魂それ自体に、視覚、聴覚の感覚能力があり、考える能力も感じる能力もすべてそなわっているということになる。魂にもともとそのような能力がすべて備わっているなら、感覚器官や脳などというものはそもそもいらないのではないかということになる。」という点が重要な点になると思う
この世に立花隆がいてくれてよかった
臨死体験を様々な角度で考察しており、死について考えを深めることができました
・臨死体験の内容は文化によって異なる。
・現実体験説の根拠となる体外離脱は、実験で実証された例はひとつもない。
・かといって脳内現象説もまだ仮説の域にとどまる。など、死後世界説を信じる本では得られない情報もたくさんありました
また、多くの臨死体験者のインタビューを通じて、自分も死が怖くなくなったこと、そして死を見つめることによってより生を大切に思うようになるという締めくくりも非常に印象的でした。自分にとって人生を照らしてくれる本の1冊になりました
後世に残る力作だと思います
人は皆死ぬのだから、誰しもが興味を持っているが、死んだ後の事を教えてくれる人はいない。宗教にすがるのか、この書物はどの立場の方にも深く考え一筋の光をもたらす好書であると思います