★Freeway★c1979-1986ロイヤル・ドルトン「モザイク・ガーデン TC1120」軽やか、スッキリデザイン。地味なれど高級感保つ。再び取り寄せ

★Freeway★c1979-1986ロイヤル・ドルトン「モザイク・ガーデン TC1120」軽やか、スッキリデザイン。地味なれど高級感保つ。再び取り寄せ 收藏

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c1979-1986 Royal Doulton “Mosaic Garden”


ロイヤル・ドルトン
「モザイク・ガーデン」TC1120


1979-1086年製作のレア・トリオ

軽やかボーダー・デザインに変身

最後まで続いた「カーニバル」シェイプ

軽く、軽く彩色して上品


★送料は全国無料。クロネコヤマト便でお送りします。
★常時50点以上を出品中。まだ少数ですがフィギュリンも出品中(アンティーク、コレクション > 工芸品 > 陶芸 > 西洋陶磁 > ロイヤル・ドルトン)
★込み入ったご質問やお問い合わせは次のアドレスへメールしてください。(freeway@deluxe.ocn.ne.jp)


 ロイヤル・ドルトンが1979年から1986年にかけて製作・販売した「カーニバル・シェイプ」の「モザイク・ガーデン」(Mosaic Garden)トリオ。パターン・ナンバーは「TC1120」。新品からストックされた未使用品です。

 このシェイプは、1930年代のアール・デコ期から、旧ドルトンの最期まで使われています。長い間、ドルトン自慢の手描きデザインが続いていましたが、1970年代からでしょうか、このトリオのようなボーダー・デザインのカップとして変身。こちらに過去登場したものとしてはヴォーグ社がデザインした「好奇心」(Intrigue 1984-1992年)や「清らかな幸福」 (Contentment 1986-1990年)などがあり、現在出品中では「エレノア」(Eleanor 1993-1997年)があります。
 ドルトン最終盤で、ボーダーからまた「全体に花」に戻され、「ホワイト・ナイル」「ヨークシャー・ローズ」で締めくくった。この「モザイク・ガーデン」は、ボーダー柄としては先輩格になるわけです。

 ドルトンがボーダー・デザインに変身したのは世界のブランドに成長したウェッジウッドを横目に、上品なディナー・セット向きの飽きない、くどくないデザインで行こうとしたからでしょうか。派手ではないが、現在見るとそれぞれとてもいいカップで、それなりの「ドルトン風」を守っていて英国のカップとしての薫りを感じます。
 1980年代以降と言うと日本はウェッジウッド一辺倒みたいな感じで、最後の名作「ヨークシャー・ローズ」なんかは日本で発売されなかったと言いますからね。経済成長の時代には少し地味だったんでしょうか。
 
 勿論これは印刷(転写)の製品です。この薄めの小さい花のボーダーだと転写紙を一回巻いて焼くだけで出来上がりそうにも見えますが、流石にドルトンはそう簡単な仕事はせず、転写の下描きにやはり彩色を施しています。
 こういう簡単そうな色付けに単なる転写で済まさず色を塗る必要があるのか。この辺りはメーカーの技術者にでも話を伺わないと分からぬところです。花の枠から外して色を塗るのも多分、手彩色の「いい加減さ」ではなく、手彩色だからこそできる表現の一つであるかもしれない。

 実際のところの作業上では、花の部分よりエッジのゴールドと一体となった模様が結構大変なのかもしれません。出品者の見立てだと、エッジの細いゴールドは勿論、手塗り。それにくっついた模様は転写。細かい作業が必要。転写紙を回す作業では、ハンドルのところで「白」を残します。ウェッジウッドなんかではこの白地を幅広く取っています。
 そういう見方をすると、花の茎と言うか枝が、ハンドル下まで回っていますから「これは何だ」と思ってしまう。転写だとハンドル下は白く空くはずなんです。無理やりハンドル下まで転写紙を回したのか。素人には訳が分からなくなります。花の段を挟上下の細いボーダーはハンドルで切れているのだから、花のところを切ってもおかしくはないと思う。
 手描きならばハンドルで絵を切る必要はないのだが。これは転写のはずだが。気になります。

 このトリオの何が宜しいかと言えば「スッキリ感」でしょう。歴代とこれに続くドルトンのカップの中で、すっきりと言えば問題なくナンバー・ワンです。

 カップの高さ7cm、口径8cm。ソーサーとサイドプレートの直径はそれぞれ、15cm、16cm。未使用品。

ロイヤル・ドルトン
 ロイヤル・ドルトン(Royal Doulton)は英国を代表する磁器メーカーで、現在の状況から始めると、1971年にウェッジウッド、ウォーターフォードを擁するWWRD Holdings Ltdの一翼を担う会社となります。
 そのWWRDも2015年7月には、「アラビア」「イッタラ」「ロイヤル・コペンハーゲン」を抱えるフィンランドの老舗企業グループ「フィスカース」に買収され、現在に至っています。ブランド名は残っていますが、一部門、という存在。

 歴史を遡ります。ロイヤル・ドルトンは1815年の創業です。創業時にはストーン・ウェア(stone ware:磁器と陶器の間のような焼物)を専門に扱い、我々が普通に「陶磁器」と聞いて思い浮かべるような製品のほか、ボトルやsalt grazeという陶磁器の一種でできた下水管を製造していました。
 創業者はジョン・ドルトン(John Doulton)のほか、マーサ・ジョーンズ(Martha Jones)とジョン・ワッツ(John Watts)の3人でしたが、最も功績が大きかったからなのでしょうか、1853年に社名は「Doulton」となります。
 その後、2代目のHenry Doultonが業績を大きく伸ばします。そして、1871年にロンドンのランべスに工房を創設し、そこから芸術性も飛躍的に高まっていきました。
 なお、このランベスでは、環境の面から大都市ロンドンで窯業を続けることはできなくなる1956年まで製造が続いていました。
一方、今の生産拠点であるスタッフォードシャーのバースレムでの製造が始まったのは1882年です。このバースレムは「The Potteries」として知られています。そこにRoyal Doultonのほか、Spode、Wedgewood、Mintonという有名な会社が集まっているからで、同地域はClarice Cliff、 Susie Cooper、Charlotte Rhead、 Frederick Hurten RheadやJabez Vodreyといった著名なアーティストを輩出した場所でもありました。
 同社での製品の芸術性が上がるにつれ、同社の製品は英国王室にも知られるようになりました。そして、1901年にエドワード7世からRoyal Warrant(英国王室御用達)が売り与えられられました。(「売られる」で間違いないです。単に与えられるものではなく、上納金が必要なようなので。)そこから、Royal Doultonを名乗ることができるようになりました。

ほかにもたくさん出品しています。ぜひご覧ください。


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No.108.001.001

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