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河合誓徳 双葉 湯呑 京焼 金彩 5客組 5個 初期作 昭和34年頃 美品 共箱 しおり2種 汲み出し ファン向 誓徳 向付 小鉢 河合 栄之助 榮之助
河合誓徳作の双葉湯呑一揃です。活動期間が長く表現領域もとても広かった作家さんで 当然多様な作品が残されていますが、一般に流通する品としては 非常に珍しく また注目すべき作例ではないかと思われる一品です。
まずは 製作年代が注目です。箱には2種のしおりが添付されていて、1枚は 作家の紹介文で記載は昭和28年まで。もう1枚は大型貨物船の竣工紹介の文で 竣工日は昭和34年10月です。両しおりの形状 状態から見て 当初から封入されていた事は間違いないと見受けますので、この品が船の竣工記念品として作られ 製作年が昭和34年か前年である事は確実だと思われます。岳父栄之助さん在世中はともかくとして、“誓徳作” としては 年代的にかなり初期にあたるのではないかと考えられ その点がとても興味深いです。
今 手元に 「河合誓徳 四十年の歩み展」の図録があります。その出品作の “いの一番” は 昭和34年作の「エミュー」という作品でした。その位置どりから、作家さんご自身に “この辺りが40年の出発点” との自覚がお有りだった事が良く伝わります。この品と見比べると 全体の佇まいが共通していて 同時期の作である事が確認されます。なにぶん 初期作ならではの雰囲気や面白さが横溢で よい出来だと感じます。
本体の表裏に双葉型の彫りが入り、そこに金彩が施されています。厚手で剛直な印象の出来ですので、使途としては 向付用の小鉢としての応用も考えられます。いわゆる “のぞき” の器として使用しても さぞ素晴しかろうと想像されます。
現在でも 高い評価と人気を維持し続けておられる作家さんです。 熱心なコレクターも居られるかと思われますので、ファン向け マニア向けとお考えください。
美品です。使用感少なく綺麗な状態です。共箱の中に木製のパッキング材のカスが残っていましたし、個々を包む薄葉紙も状態から見て オリジナルではないのかと考えられます。総合して “或いは未使用かも?” とまで感じられる綺麗さです。
概寸 口径 8.0cm×底径 4.8cm×h 7.5cm
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