表紙に少々擦れやヨレがありますが、全体的に綺麗です。
(商品説明)
■第一特集
●ドイツ空軍の東部戦線
真の主役、爆撃機部隊の知られざる戦い
激しい地上戦があまた展開された独ソの戦いにおいてドイツ空軍は地上部隊との協同作戦を行うことが多かった。しかしドイツ空軍は、本当に単なる「戦術空軍」にすぎない存在だったのか。東部戦線という広大な戦場におけるドイツ空軍爆撃部隊に焦点を当てることで、ドイツ空軍が求めていた戦略爆撃思想の姿を炙り出す。(文=古峰文三)
■第二特集
頼之、勝元から政元、澄元・高国へ…
●細川京兆家の台頭
いかにして〝政権を確立したか
かつて「守護大名の連合政権」とされ、応仁の乱後に衰退したと考えられてきた室町幕府、実際には中央政権としての機能は失っていなかった。その幕府を支えながら天下人政権の成立まで、独自の権力として台頭した細川氏嫡流・京兆家(けいちょうけ)細川一族の視点から畿内の戦国前史を概観する。(文=山上至人)
■第三特集
●検証・日清戦争
威海衛の戦い
陸海軍協同の清国艦隊根拠地攻略作戦
1894年7月25日に勃発した日清戦争において、新興国・日本が"眠れる獅子"清国を打ち破ったことは、全世界を驚愕させた。日本軍はいくつもの錯誤と失策を重ねたが、この戦争で勝利を収めたことは、決して偶然ではなかった。本稿では、清国海軍を壊滅させた威海衛(いかいえい)攻略戦の経緯と、日本軍の勝因を掘り下げてみたい。(文=樋口晴彦)
■検証/ドキュメント
●「最強の城」を考える
第3回 戦国期城郭における最強とは?
乱世に生まれ、合戦の中で研ぎ澄まされていった戦国期城郭。地形を生かした巧みな縄張の城、激戦を耐え強敵を退けた城など、強豪がひしめく中で、いかなる城が“最強”たり得るのか!?(文=西股総生)
●島津家久の死の謎に迫る
史料24点の記述から徹底検証!
豊臣政権についに屈しながらも、島津の生き残りを策していた家久の突然の死。死因は本当に毒殺だったのか? 多数の史料からその真相に肉迫する。(文=桐野作人)
●KGB
“プーチンのロシア”を生んだ諜報特務機関
冷戦期、国の内外で活動しスパイや暗殺などの手段でソ連体制を支えた「国家の中の国家」。ロシア革命時の秘密警察チェーカーを源流とし、スターリン時代の内務機関NKVDを経てKGBの隆盛期に至るまでの系譜と、プーチン政権にも受け継がれる特異な精神文化を探る。(文=山崎雅弘)
●二人の駆逐艦長
「猛将」と「勇将」、最前線での奮闘記
太平洋戦争中、日本海軍の駆逐艦は、常に激戦の中に身を置く存在であった。そして大きな戦果の背景には、それ以上の大きな犠牲をともなっていた。ここではそんな駆逐艦のふたりの艦長にクローズアップし、関係者の証言を交えながら、彼らの戦争を振り返る。(文=手塚正己)
歴群シネマガイド
●映画で読み解くソ連・ロシアの戦争
どんな内容であろうと、各製作国の時代的・政治的な状況を反映せずにはおかない戦争映画。ここでは、ソ連・ロシアの戦争映画が、自国の戦争をどう捉えてきたかをたどる。(文=大久保義信)
■カラー企画
カラードキュメント
CG彩色でよみがえる!
●レインボー・ギャング
空母の飛行甲板を彩る航空技能職集団
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
●地形から読み解く 沼尻の戦い
後北条氏vs関東東方衆!
知られざる「北関東決戦」の謎に迫る
小牧・長久手の戦いと連動して押し寄せた後北条軍10万に対し、佐竹軍、宇都宮軍以下3万の関東東方衆が対峙した沼尻の戦い。なぜ兵力劣勢の関東東方衆は長期の持久に成功したのか? そもそも戦場はどこだったのか? 地形分析からこれらの謎に迫る!(文=坂井尚登)