日本語字幕付き
DVD 2枚組
プロコフィエフ:
歌劇《戦争と平和》
全2部13場
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ歌劇場(現;マリインスキー歌劇場)
エレーナ・プローキナ、
オリガ・ボロディナ、ほか
トルストイの小説を原作としたプロコフィエフのオペラ「戦争と平和」は、ゲルギエフの十八番ともいうべきレパートリー。
キーロフ歌劇場(現;マリインスキ歌劇場)が総力を挙げて上演したスペクタクルな舞台は必見だ。
サンクト・ペテルブルグにあるロシアの名門、キーロフ歌劇場での1991年の上演を収録したもので、指揮はプロコフィエフの音楽を偏愛し、いまやそのエキスパートと目されるまでになった熱血指揮者ワレリー・ゲルギエフが担当。
サイトウキネンの『イェヌーファ』でも話題をさらったプロキナや美声のボロディナなど、声に恵まれた歌手陣を率いて覇気に富む演奏を聴かせてくれています。
演出は世界的なキャリアを誇る英国人演出家、グラハム・ヴィックによるもので、豊かな色彩と明快な象徴性を持たせたティモシー・オブライエンの美術をベースに混乱のない舞台構築を実現、グラインドボーンで鍛えた求心力の強い演出手法が、長大な作品の引き締めに効果も十分です。
作品
19世紀初頭のロシアを舞台に、戦争とさまざまな人間ドラマを絡めて描く類例のない規模に達した壮大なオペラ。トルストイの原作はきわめて長大なもので、プロットに忠実に映画化された1965年のソ連製映画ではその長さは実に7時間に達していましたが、オペラでは長さは5分の3ほどに刈り込まれて見やすいものとなっているのがポイント。
さらに登場人物も明快な方向に整理され、原作では500を超えていたキャストも7分の1程に凝縮、ストーリーの流れをよりドラマティックなものとすることに成功しています。
プロコフィエフの音楽も非常に優れたもので、『ロメオとジュリエット』の素材などを効果的に交えながら、美しくリリカルかつ強烈にスペクタクルという、レンジの広大な音楽を構築しています。合唱を多用して、マスとしての大きさや奥行きを巧みに演出しているのも見逃せないポイントで、平時と戦時、民衆と貴族、シリアスとコミカル、愛と憎しみといった具合に相対する要素を雄弁をきわめたオーケストラと共にコントラスト豊かにまとめあげていてまったくだれることがありません。
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ歌劇場管弦楽団,キーロフ歌劇場合唱団
エレーナ・プローキナ(S)
アレクサンドル・ゲルガロフ(Br)
ニコライ・オホートニコフ(Bs)
ゲガム・グリゴリアン/
オリガ・ボロディナ、ほか
国内正規セル盤
日本語字幕付き
コンディション良好。
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