驚天動地! 日本映画史に残る奇跡! 小川プロダクション全作品DVD化プロジェクト第6弾は・・・小川プロダクション映画の最頂点に位置し、ドキュメンタリー映画史上に燦然と輝く空前絶後の大傑作『1000年刻みの日時計 牧野村物語』。それに『1000年刻みの日時計 牧野村物語』上映用に京都に作られた劇場を建設した人々を描いたドキュメント『京都鬼市場・千年シアター』をカップリングした日本映画史に残る大事件なDVD!
◎『1000年刻みの日時計 牧野村物語』
製作期間13年。前半は稲の開花・受精の過程が映し出される。「田園のポルノ」とも呼ばれた官能的な匂いが立つ稲の生殖の営みの場面に観る者は一気に惹きつけられる。そして、映画はドキュメンタリーとフィクションの境界を越え、山形県上山市牧野村において何世代にもわたり語り継がれる口承の物語が有名俳優、地元牧野村の人々による〝ドラマ〟として描かれる。「人と風土」という横糸に「1000年」という膨大な時間軸が縦糸となって紡がれた、全世界映画史上でも類を見ない壮大すぎる大傑作。
◎『京都鬼市場・千年シアター』
1987年夏、土、藁、葦、丸太で出来た『1000年刻みの日時計 牧野村物語』専用の映画館が京都に出現、一ヶ月間の上映が行われた。本作は、劇場での上映の模様、「鬼市場」の隣にあった麿赤児の大駱駝艦の公演、劇場作りに関わった人々の言葉が織り込まれたドキュメンタリー。映画上映がまるで祭りであるかのように高揚する関係者達の姿が描かれる。
・3時間42分の記録映画。映画とはこのような輝きを持てるのだ(映画評論家・淀川長治)
・小川プロが日本に存在したのはひとつの時代の奇跡である(映画監督・大島渚)
・赤子にとって母乳が最大の栄養源であるように、小川プロ作品は私にとってまさに母乳だった。母乳は、私の身体の骨格や筋肉の組成をガッチリ作り上げてくれた。作り手になった今も栄養補給は不可欠。時々、無性に母乳が欲しくなる。(映画監督・原一男)
・小川紳介は日本を見つけた。小川紳介は映画という闘いの中で、われわれが見過ごし、目を背け、なかったことにしようとしているもの--すなわち日本人の根幹たるありかたを見いだした。そこでは人の表情ほど雄弁なものはなく、闘争はエンターテインメントであり、一本の稲穂は宇宙的スペクタクルとなるのだ。(映画評論家・柳下毅一郎)
【スタッフ】
◎『1000年刻みの日時計 牧野村物語』(1986年/223分)
監督: 小川紳介/製作: 伏屋博雄/撮影: 田村正毅/美術: 辰巳四郎/音楽: 富樫雅彦/助監督: 飯塚俊男
◎『京都鬼市場・千年シアター』(1987年/18分)
監督: 小川紳介/製作: 伏屋博雄/撮影: 牧逸郎
【キャスト】
『1000年刻みの日時計 牧野村物語』のドラマパートキャスト
土方巽、宮下順子、田村高廣、河原崎長一郎、石橋蓮司、島田正吾、牧野村の人々
◎『1000年刻みの日時計 牧野村物語』オリジナルパンフレットの縮尺復刻版(52ページ! )を封入!
◎映画評論家・淀川長治氏+上野昂志氏による解説文付