J.S.バッハ:
『マタイ受難曲』BWV.244
ポール・マクリーシュ(指揮)
ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
デンマークのロスキレ大聖堂に響き渡る少数精鋭でのマタイ受難曲
マクリーシュ&ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
世界遺産としても知られるデンマークのロスキレ大聖堂でセッション録音された合唱団を用いないユニークなスタイルによる「マタイ受難曲」。かつて同様のスタイルを採用した『ロ短調ミサ』で世を驚かせた音楽学者、ジョシュア・リフキンのアイデアによるコーラスレスの演奏スタイルは、8人の独唱者が2組の合唱を1声部1名で担当するというものでしたが、ここでもその方法に準拠、オーケストラの人数も最小限にとどめ、贅肉を削ぎ落としたスリムな編成と淀みのない流麗なテンポ設定でCD2枚に全曲が収録されています。
エヴァンゲリストのスペシャリスト、マーク・パドモアをはじめとする少数精鋭による緊密なアンサンブルが大聖堂の美しい響きを得て織りなす清浄かつ透明な世界は、大人数の合唱団を用いた通常の『マタイ受難曲』とはまるで雰囲気が異なります。録音もたいへんに優れており、単にユニークな試みというだけにとどまらない優れた内容が印象的です。
バッハ:
『マタイ受難曲』BWV.244
マーク・パドモア(福音史家)
ピーター・ハーヴェイ(イエス)
デボラ・ヨーク(S)
ジュリア・グッディング(S)
マグダレーナ・コジェナー(M)
スーザン・ビックリー(M)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
シュテファン・ローゲス(B)
ガブリエリ・コンソート
ガブリエリ・プレイヤーズ
ポール・マクリーシュ(指揮)
録音時期:2002年4月
録音場所:デンマーク、ロスキレ大聖堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
【マクリーシュ&ガブリエリ・コンソート】
イギリスの古楽指揮者ポール・マクリーシュは、1960年ロンドンの生まれ。最初、チェロを学びますが、マンチェスター大学在学中に古楽に覚醒、1982年にガブリエリ・コンソート&プレイヤーズを結成します。
「ガブリエリ・コンソート」は室内合唱団、「ガブリエリ・プレイヤーズ」は古楽器アンサンブルで、ガブリエリやモンテヴェルディなど、ルネッサンスとバロックの演奏活動で声望を高め、1989年にはカリッシミの作品集により、イギリスのメリディアン・レーベルよりCDデビューしています。
そして翌1990年、ヴァージン・クラシックスからリリースされた「ヴェネツィアの戴冠」では、荘厳な美しさに満たされた独特の空間構築が各国で話題となりました。
その後、1993年には、モンテヴェルディやカヴァッリ、マリーニなどの作品を集めたアルバム「ヴェネツィアの晩課」が英グラモフォン賞を受賞して大きな注目を集め、2002年には、この『マタイ受難曲』での各パート1人に切りつめた合唱でさらに知名度が高まることとなります。(HMV)
デジパック仕様
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