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三浦竹軒 双龍 耳付 扁壷 三世 三浦竹泉 龍 京焼 平安 扁壺 五爪 手描 花瓶 瑞雲 火焔 昇龍 飛龍 吉祥 奇瑞 天藍? 美品 共箱 共布 竹軒 竹泉 戦前作?
三浦竹軒 すなわち三世竹泉作の双龍扁壷です。竹泉家は京焼の名門で、作品も上手で華麗です。いずれも 派手やかな京焼の精髄の様な品ばかりで、当主の姿勢とそれを厚く支える利用者側の 絶大な信頼関係が分かります。代々の竹泉さんが 比較的限られた技法で限られた品目を作られるのに対して、竹軒さんは幅広い技法で多彩な作品を作られた様で、本家と分家の対照が興味深く感じられます。
竹軒作の扁壷です。“扁壷” 独特の 捻りの効いた姿が先ず効果的で、胴のふっくらとしたカーブが 豊かさや余裕を醸し出して良い姿だと思います。象牙色の素地の表と裏に “昇龍” と “降龍” が鮮明に描かれ、きっぱりと鮮やかな世界が開け 明朗活発な雰囲気が漂います。一般に“龍” は 黒雲を伴った 荘厳 幽玄な姿で表される場合も多いですが、大陸では 皇帝の象徴であり 吉祥や開運の象徴であった事を考えると、祖型は この “明るい龍” ではないのかと考えます。
なにぶん “格” の高い出来で、この品ひとつだけで 周囲の温度が上昇し 晴れやかになる程の力が感じられます。
“龍” は 最高位の “五爪” です。周囲に “瑞雲” と “火焔” その周囲には二重円、側面に “火焔” と “宝珠?”。万暦風に細かく書き込まず、必要最小限でスッキリと纏めた構図が 効果的です。二重線の部分には継目が…たぶん“手描” だと思われます。色は 少しだけ灰味のある不透明な藍色で、 “トルコ釉” “鈞釉” “天藍釉” の色を思わせます。語呂合わせだけでも “龍” に “天藍” なら…取合せとして抜群だと考えます。
共箱に相応の古色あり。旧蔵者による 流麗な文字が記された 題簽が貼付されています。達筆なだけではなく、日常的に筆字を書かれた方かと思われ、勝手に 明治生まれの方を連想しました。三世竹泉さんの “竹軒” 襲名は昭和9年だそうですので、この品も 戦前作か戦後でも早い時期の作の可能性が高いと考えました。
干支物の範疇には収まりきれない スケールの大きなひと品だと考えます。
美品です。上記の通り 経年品に違いはないですが、状態良くとても綺麗です。本体底もご覧の通り 綺麗で新鮮です。内底に若干のヨゴレが見えますが 側面は綺麗です。きっと花などを挿す事はなかったのだろうと想像します。黄布の朱印は読み取れませんが、いつもの竹軒作と同様の印で 共布だと考えます。袷縫い 本仕立 裏地付です。本体の出来が傑出していますし、共箱 共布の様子からも、この品が高級品だった事が窺われます。
概寸 口径 3.3cm×w 18.4cm×d 9.8cm×h 19.5cm
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