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其泉 色絵 いろは文字散し 醤油差 賞美堂本店 有田焼 鍋島 いろは文字 かな文字 受皿 美品 廃番 元装 紙共箱 しおり 其泉窯 汁注 水滴 硯滴 正油注
其泉窯の色絵いろは文字散し醤油注です。賞美堂 其泉は 有田の高級食器 美術陶磁器のブランドとして有名です。出されている製品がすべて上手で高級で、信頼の厚さを裏切らない物ばかりなのは 流石だと感服します。
こちらの製品には 有田焼らしい豪華な絵柄の作品と 白い余白を生かした作品との2系統がありますが、これは そのちょうど中間の作行で、全体に小物ならではの配慮が窺え素敵です。“文字散し” 自体が “粋” で “あだ” な雰囲気を多分に含んだ趣向ではあるのですが、同時に “朧げ” “儚さ”を匂わす必要もあり、そこらの加減も結構だと感じました。其泉では 今も“醤油差” の製造が続けられていて、カタログでも数種類の製品が確認されます。シンプルな“染付” の他に “染錦” や 動物を可愛くアレンジした品など様々。いかにも其泉らしいラインナップだと思います。
この品は、白磁の素地の上に “いろは文字” が散らされた とても洒落て粋な出来上りです。下地の白が全くの純白で、上に配された“朱” と “呉須” の文字が綺麗に映え 良いコントラストです。“余白” と “模様” の関係も、煩くなく暑苦しくなく 絶好だと思います。一口に “粋” と言ってしまいますが、あまりにそれに囚われすぎると 逆に “格” を落として かえって品のないものになる危険性があり、この場合は その点の配慮も充分だと感じます。この“文字散し”のデザインがシリーズ物だったのかは分かりませんが、愛らしい大きさや複雑な形状を含めバランスは見事で、金彩を加えず 赤絵にとどめたのも 節度と受け取れて周到だと思いました。
紙供箱に “醤油差” と明記されていますので “醤油差” 乃至は “汁注” として造られた事は確実ですが、この風姿ですので “水滴” “硯滴” としての使用も可能かと考えます。“赤絵” なりの華やぎは充分なので、お部屋の片隅や机の上でも キラリと光る存在になる事は間違いなく、何かに添えて “景物” としての利用も相応と考えます。上記のとおり “醤油差” は 其泉から現在も各種が販売されており、素人なりの考えで “醤油差として” 以外の需要は今も大きいのかと想像しました。
(余談レベルかどうか)余談ですが…. いろは四十七文字のうち なぜか “ほへと” が見当たりません。スペースが無いわけではなく 不思議な事だと思います。どこかに隠れているのか、または 何かしらの観点から “伏字” の様に扱ったのか… 検索を試みましたが 何もないらしく不発でした。お客様が見えた際には クイズとして逆にそれも良い話題になるのでは と考えます
この品の入手はかなり以前です。偶然に見かけて 余りの可愛さ 粋さに目が留まり、使途も考えずに求めました。実際に使用はせず、短期間だけ 食器棚にかざって眺め過ごし あとは秘蔵しました。
口が細めですので、“汁注”の場合は 汁の粘度への注意が必要だと思われます。…念のため
美品です。大変に綺麗な状態です。使用感殆ど感じられず 多分未使用だと考えます。内部の梱包も元装のままではないかと思います(写真10)。すでに其泉のカタログに掲載はなく たぶん廃番品でしょう。流通の程度は分かりませんが、珍しい品だと思います。
本体概寸 口径 7.6cm×胴径 6.5cm×h 6.5cm(蓋共 h 8.6cm、手口共 w 11.3cm、蓋 φ 3.5cm×h 3.5cm)
受皿概寸 φ 9.1cm×底径 5.1cm×h 1.8cm
かんたん決済 支払い方法はかんたん決済のみです。 かんたん決済の期限内(落札後5日以内)に決済可能な方のみご入札ください(領収書はお出ししていません)。
定形外 660 円
ゆうパック 60サイズ 持込料金 (運賃180円引 局営業日の発送です) 60 80サイズは持込発送です。共箱に収まると大きくなり レターパック発送は無理だと思います。
陶磁器については、本人作と窯・工房作とがありますが判断が難しく、箱書やシオリに明記がある場合以外は、タイトル欄には便宜的に本人名を記しております。入札の際は、記述の他に、箱書、作風、サイン等を元に大様のご判断をお願いいたします。飽くまで個人所有の品のお取引で、個人同士のお付き合いですので、専門店並の品質や知識や対応をお求めの方は入札をお控えください。