アンリ=ルイ・ベルグソン ~ 最近の表記は「ベルクソン」とも。
(1859~1941)パリ・ラマルティーヌ通り(現パリ9区)生れ、両親ともユダヤ系のフランスの哲学者。
1878年、パリ高等師範学校文学部に入学。1881年、アグレガシオン合格後、リセ教師となる。
1888年、『意識に直接与えられたものについての試論』(のち『時間と自由意志』)で文学博士号を採る。
1894年、ソルボンヌ大学哲学教授、1900年、コレ-ジュ・ド・フランス教授、立候補いずれも落選。
1896年、『物質と記憶』、1907年、『創造的進化』、1932年、『道徳と宗教の二源泉』を発表。
この間、1927年にはノーベル文学賞を、1930年にはレジオン・ドヌール勲章を授与された。
晩年は関節リウマチに苦しみながら、1941年、ドイツ占領下のパリ、脳充血で死去、81歳。
ベルグソンの哲学は、「生の哲学」ではなく、実証主義的形而上学、経験主義的形而上学とも。
洋の東西を問わず、当代、後世への影響は大きく、哲学、文学、評論、政治、学者、枚挙に暇がない。
書名:ベルグソン全集(1965年:白水社版):全9巻揃:
著者:ベルグソン
訳者:各作品に記載
発行所:白水社
発行日:1974年6月5日 第8刷発行 (1965年5月10日 第1刷発行) 他
定価: 1,400円 ~ =10,500円
所収:【1】 時間と自由 ー意識に直接与えられているものについての試論ー(平井啓之) ◇ はじめに /
第一章、心理的諸状態の強さについて / 第二章、意識の諸状態の多数性について ー持続の観念 /
第三章、意識の諸状態の有機化について ー自由 / 結論 /
アリストテレスの場所論(村治能就・廣川洋一) ◇ 序 / 第一章 ~ 第九章 /
〇 注解 / 訳者解説 /「時間と自由」訳語対照表 /
【2】 物質と記憶(田島節夫) ◇ 第七版の序 ー精神と物質の関係 /
第一章、表象作用のためのイマージュの選択について ー身体の役割 /
第二章、イマージュの再認について ー記憶力と脳 / 第三章、イマージュの残存について ー記憶力と精神 /
第四章、イマージュの限定と固定について ー知覚と物質、心と身体/概要と結論 /
〇 注解 / 訳者解説 / 人名索引 / 事項事項索引 /
【3】 笑い ーおかしさの意味についての試論ー(鈴木力衛・仲沢紀雄)◇ 序言 /
第一章、おかしさ一般について ー形のおかしさと運動のおかしさ。おかしさの伝播力 /
第二章、状況のおかしさと、ことばのおかしさ / 第三章、性格のおかしさ /
第二十三版の付記 ーおかしさの諸定義とこの書で用いられている方法について /
持続と同時性 ーアインシュタインの理論についてー(花田圭介・加藤精司)◇ 第二版(1923年)序言 / 序文/
第一章、半=相対性 / 第二章、完全相対性 / 第三章、時間の本性について /
第四章、時間の多様性について / 第五章、光の図形 / 第六章、四次元の時間=空間 /
末記、ー特殊相対性の時間と一般相対性の空間 /
第二版の補遺(Ⅰ、弾丸のなかの旅行者 / Ⅱ、加速度の相互性 / Ⅲ、「固定時」と「世界線」)/
〇 注解 / 訳者解説 /
【4】 創造的進化(松浪信三郎・高橋允昭) ◇ 序論 /
第一章、生命の進化について ー機械論と目的性 /
第二章、生命進化の分岐した諸方向 ー麻痺状態、知性、本能 /
第三章、生命の意義について 自然と秩序と知性の形成 /
第四章、思考の映画的メカニズムと機械論的錯覚 諸体系の歴史への一瞥 真の生成と偽りの進化論 /
〇 注解 / 訳者解説 /
【5】 精神のエネルギー(渡辺 秀) ◇ まえがき /
Ⅰ、意識と生命 / Ⅱ、心と体 / Ⅲ、「生きている人のまぼろし」と「心霊研究」/ Ⅳ、夢 /
Ⅴ、現在の回想と誤った認知 / Ⅵ、知的な努力 / Ⅶ、脳と思考、哲学的な錯覚 / 〇 訳者解説 /
【6】 道徳と宗教の二源泉(中村雄二郎) ◇
第一章、道徳的責務 / 第二章、静的宗教 / 第三章、動的宗教 / 第四章、結論 機械説と神秘説 / 〇 解説 /
【7】 思考と動くもの(矢内原伊作) ◇ 序 /
Ⅰ、緒論(第一部)真理の成長、真なるものの遡行的運動 / Ⅱ、緒論(第二部)諸問題の位置について /
Ⅲ、可能と現実 / Ⅳ、哲学的直観 / Ⅴ、変化の知覚 / Ⅵ、形而上学入門 /
Ⅶ、クロード・ベルナールの哲学 / Ⅷ、ウィリアム・ジェイムズのプラグマチズムについて。真理と現実 /
Ⅸ、ラヴェッソンの生涯と業績 / 〇 訳者解説 /
【8】 小論集 Ⅰ(花田圭介編/花田圭介・加藤精司・共訳) ◇
エドゥワール・ル=ロワの手紙 / 序言(アンリ・グイエ)/ ルクレーティウスの抜粋 / 良識と古典学習 /
ポール・ジャネの『形而上学ならびに心理学の諸原理』の分析 / ウィリアム・ジェームズへの手紙 /
講義要約 「自由問題の発展について」および「ハーバート・スペンサー『第一原理』について」 他 /
〇 編訳者解説 /
【9】 小論集 Ⅱ(松浪信三郎編/掛下栄一郎・富永 厚・秋枝茂夫・共訳) ◇
ルドルフ・オイケン著『人生の意味と価値』への序文 / ジャン・フィノ著『進歩と幸福』に関する論評 /
ジャック・シュヴァリエ著『アリストテレスおよびその先行者たちにおける必然の観念』に関する論評 /
『ウィリアム・ジェームズ書簡抄』への序文 / ノーベル賞への謝辞 / フランス哲学概論 / 私の使節行 他 /
〇 訳者解説 / ベルグソン年譜 /
参考:帯なし。箱ヤケ、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。四六判。計約4.7kg。≪古本購入≫
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★終活のため処分しております。